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3月9日  【A3】

第12章 ※長州緋桜


 今回は、話し合いだけ。
 事前のうちあわせだけ、万里くんにあったあの日の電話で決めた。

 何日かかっても、お互いの納得がいくまで闘う。向こうにその気がなくても。

 かちゃんと閉めたドアの、郵便受けに自分用の鍵を入れていく。私なりの、ケジメだった。

 いつでも帰って来れると思って仕舞えば、決意が揺れるから。

 …それに今回は、いわいる、様子見だ。

 鍵があってもなくても、帰るための算段がある。

 そう思って乗り込んだ旅客機は、思ったよりも狭くて…

 …息苦しい。


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