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3月9日  【A3】

第9章 雛菊桜


 翌朝、稽古場にみんなが顔を出し挨拶を交わす。

 …が、天馬くんはその輪の中にいなくて。
 椋くんとかずくんは少しだけソワソワしてる。

 さんかくを探す三角くんは、まだ見つけられなくてテンションが下がってきてる。

 幸くんは…

 「幸くんおはよう」
 「さっきも挨拶したけどね。」
 「そーだけど。夏組もブロマイド出すのかな。幸くんのいっぱい買うね。」
 「気が早い。…ブロマイド感出るよーに、これから有料にしようかな。芽李さんと写真とるとき。」

 なんていうか、いつもに増してトゲトゲしてる。
 覇気は少しないみたいだ。

 ガチャっと開いたドアに、みんなが一斉に視線を向ける。

 「お、おはよう」

 入ってきたのは天馬くん。
 1番に声をかけたのは椋くんだった。

 次にかずくん、幸くん、三角くんの順で挨拶をしていく。

 って、三角くんに関しては挨拶じゃ無いけど。

 「今日は三角ゼロの日だ〜
 空気がどよ〜ん、オレもどよ〜ん。」

 空気が重く、思わずいづみちゃんと目配せをしてしまうほどだ。
 
 そんな中でよく通る天馬くんの声。
 少し上ずってるかもしれない。

 「誰を呼んでるの?」

 みんなも少し驚いてるみたいだ。

 「全員だ!」

 みんなが顔を上げる。

 「昨日は…その、悪かった。」
 「え……」
 「は…?」
 「テンテン…」
 「何の話〜?」
 「以上!さっさとストレッチしろ!」

 みんな一瞬ポカンとしている。

 「あーいうとこ。天馬くんの、いいとこだよね。」

 ボソッと呟くと近くにいたカズくんもにっこりと笑ってうなづく。

 「テンテン、全然気にしてないって〜
 だいじょぶ、だいじょぶ!」
 「ねぇねぇ、何の話〜?」

 いい感じでまとまったみたいだ。

 「ふふ」
 「芽李ちゃん嬉しそうだね。」
 「いづみちゃんこそ。」
 「そこのカレー星人とブラコン、ニヤついてないで稽古始めよ。」
 「はいはい」
 「はーい」

 天馬くんも打ち解けたみたいだ。

 …楽しみだな、夏組公演も。
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