第6章 丁子桜
「たまにサラッとポンコツになるよね、芽李って。
まぁ宣伝用にブログとか開設してもいいかも。団員が書けば、親近感持ってもらえるし」
ヘラッと笑うティボルトにその顔でそれ着てその顔はダメだろ。
その顔って2回思ったけどな!!
なんて思いながら、頭の悪い文句を続ける。
「ポンコツっていうな、ティボルトのばか。衣装と顔だけかっこいい3kイケメンめ!」
「芽李さん、それめっちゃ褒めてるから」
ツッコミマシーンマキューシオ。
「3kって何ですか?」
大天使ロミオ。
「暗い、影薄い、高年齢」
切れ味抜群、ジュリアス。
「ノーノー!
マスミ、全然違うネ!
苦労かける、苦悩させる、可能性ある、ダヨ!」
…………あってるかもしれない?神父様。
「え、真澄もシトロンも俺のことそう思ってたの?」
激落ちしょぼんまるティボルト。
「言えてる。」
「ちがうだろ、高身長、高学歴、高所得ってこと。」
すかさず訂正入りまーす。
…って、これは解釈違いなんだけど。
まんま春組なんだけど。
「わぁ、凄いです!至さんにぴったりです!」
「まぁたしかに、3kって…………違うだろ!話!話進めて?!」
そうだった、何の話だったっけ?
「それじゃあ、サイトの方は至さんお願いします。」
「私たちは、街頭でフライヤー配ろう」
「はい!」
「了解っす」
「頑張るネ」
「……一枚ちょうだい
せっかく作った衣装、たくさんの人に見てもらいたいし、宣伝する。」
「幸くん、ありがとう」
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ーー
次の日には開設されてたブログ。
「あ、いづみちゃんブログみてるの?」
「そうそう、‥これで宣伝になるのかな。」
見せてもらった画面を覗き込んで噛み砕いて、精一杯の感想を言う。
「うわ………………コアなファンには受けそう」