第3章 *アリアーブ・ナーリヤ*
『入浴剤?』
ジャミル『実は前々からヴィル先輩から、熱砂の国の入浴剤に興味があると言われてたんだ。日差しが強い熱砂の国では、日焼けした肌に優しかったり、逆に日焼けを防止するような入浴剤や薬品が作られている』
ユウ『それは確かにヴィル先輩が食いつきそうな..』
『これ買う。ヴィルさんにはもっと綺麗になってほしいから』
ジャミル『ああ。是非贈ってやるといい』
『喜んでくれるかな?』
ユウ『きっと喜んでくれるよ。(正直、から貰えるなら何だって喜ぶだろうけど)』
『ツノ太郎、あそこ、アイス..』
マレウスの袖を引きながら指をさすと、またもや人だかりができていて、そこにはカラフルなアイスが陳列するアイス屋があった
ユウ『人がいっぱいだね』
トレイ『買うための列というより、見物客みたいだ。何か特別なアイスなのかな』
マレウス『熱砂の国の氷菓か。注文しないわけにはいかないな。、お前も食べるか?』
『食べたい』
マレウス『なら僕が買ってやる。一緒についてこい』
差し出された手をとり、マレウスとは目を輝かせながらアイス屋の人だかりへと足早に向かっていった
マレウス『2つもらってもいいか。彼女の分も』
?『あいよ!お兄ちゃんは観光客かな?しかも、とびっきり別嬪な彼女まで連れちゃって!ウチのアイスを食べたらビックリするぞ。今すぐ用意するから、このカップを持って待っててくれ』
アイス用のカップを2つ手渡すと、店主は棒を手に取りケースの中に突っ込み、かき回し始めた
ケイト『うわ!棒でこねたアイスがぐんぐん伸びてる!おっもしろーい!』
『わわ..』
マレウス『ほう..』
?『はい、出来上がり!さあ、お兄ちゃん。カップを差し出してくれ』
マレウス『ああ』
言われた通りカップを差し出したマレウス。店主はアイスを乗せた棒をカップに近づけ軽く振るう。アイスはモチッと粘りけをみせてカップに落ちる...
と思いきや、落ちる寸前に再び棒が上にあげられ、アイスはカップに落ちることはなかった
ケイト『わっ、アイスが目の前で消えちゃった!』
?『ほら、ちゃんと取ってくれないと困るよ』
マレウス『ああ、次はしっかり受けとる』