第3章 *アリアーブ・ナーリヤ*
ナジュマ『ねえ、ジャミル。さんとは本当に付き合ってないの?』
ジャミル『ああ、付き合ってない。そもそも、そういう感情は抱いてないからな』
ナジュマ『嘘。ジャミル、さっきからずっとさんの方ばっかり見て気にしてる。あの人が笑うと嬉しそうだし、ユウさんたちと仲良くしてるとちょっと顔しかめてる』
ジャミル『...』
ナジュマ『好きなんだね』
ジャミル『...お前には隠し事が出来ないな。ああ、俺はあいつが好きだ。だけど付き合ってはない。付き合えたら...楽なんだがな』
ナジュマ『もう彼氏がいるの?』
ジャミル『いや。ただ、少し複雑な関係なんだ..俺たちは』
少し離れたところで楽しそうに会話するを見つめるその瞳は、少し寂しげに揺れていた
ジャミル『だけど、その関係がいいと望んだのは俺自身だ。あいつは、今のままでいい』
ナジュマ『..さんってさ、凄く可愛いよね。学校でもモテるでしょ』
ジャミル『盛大にな』
ナジュマ『大変だね。まあ、頑張りなよ。応援はしてあげる』
ジャミル『..ああ』
ナジュマ『でも、さん、ジャミルと話してる時凄く嬉しそうだよ。脈はあると思う』
『ジャミさん、私ここ入りたい』
が興味を示したのは、アクセサリーなどを売っている小物店だった
ジャミル『ああ、いいぞ』
ナジュマ『あ、私も見に行きたい!』
ケイト『じゃあ、オレたちはお店の前で待ってるよ。女の子同士、楽しんでおいで』
トレイ『大丈夫なのか?』
ケイト『うーん。でも今のちゃん、そこまでナジュマちゃんのこと警戒してないからさ、案外上手くいくんじゃない?』
トレイ『ユウはどう思う?』
ユウ『..少し心配ですけど、本人の意思に任せますよ。、ナジュマちゃんと二人でも平気?』
『...ん、大丈夫』
ユウ『そっか。じゃあ、気をつけて行っておいで。何かあればすぐ呼んでね』
コクンと頷いたは先を先導するナジュマの後ろをついて、大きなシェードのアクセサリーショップへと入っていった