第1章 *ハッピービーンズデー*
購買部
『ここにジェイさんがいるの?』
アズール『ええ。大会中、この購買ではスミスさん..もといイデアさんが作った特別なアイテムを買えるんです。去年農民チームだった僕は、イデアさんの強力なビーンズシューターにお世話になった。そのことをジェイドに話したんです』
『ジェイさんなら、同じ事をする..?』
アズール『ええ。ジャックさん、カウンター奥の机にガイコツのレプリカがあるでしょう。その口を開けてください』
アズールが視線を向けると、小さなガイコツが机に置かれていた。ジャックがその口を開けると、ゴゴゴという音を立てて隠し扉の入り口が開かれた
『わっ、隠し扉だ..』
ジャック『中に誰かいるな..おい、出てきやがれ!』
ジャックの凄んだ声に、中に身を潜めていた人物は怯えながらそっと顔を覗かせた
イデア『あばばばばっ!!ど、どうしよう..見つかってしまった!』
『イデさんだ』
イデア『はっ!氏!!あっ、えっと..か、怪物チームなんだね..やっぱり拙者とは相容れないのか..まぁ、そうだよね..』
『イデさん大丈夫?』
イデア『!!う、うん大丈夫..その..服、似合ってる、よ』
『ほんと?ありがと、嬉しい』
ジャック『いや、3人とも同じ服着てるんだから似合うも何もないだろ』
アズール『とりあえず彼女を褒めて好感度を上げたいんでしょう』
ジャック『にしても、ジェイド先輩はいねぇな』
サム『ーーおっと、なにやら音がすると思えば、Hi guys.girl!お客様を放置とはとんだ失礼を。小鬼ちゃんたちは何をお求めかな?』
隠し扉の音に気づいたのか、店の奥にいたサムがひょこっと顔をだし、3人を歓迎した
『えっと、ジェイさん探してるの。知らない?』
サム『それは教えられないな。お客様のことをペラペラ喋っちゃ、店の信用に関わるだろ?』
『むぅ。イデさんは?』
イデア『こ、こここ今年は拙者、農民チームなので..!怪物チームに情報は与えられないでござる』
『どうしても、ダメ?』
イデア『ぬ"ぅ"んっ!!』
瞳を潤ませて見つめると、イデアは野太い声を上げて胸を押さえて蹲るが、答えられないと首を横に振った