第3章 *アリアーブ・ナーリヤ*
挨拶もそこそこに、突然ジャミルにとって1つ目の爆弾が投下された
ジャミル『バッ...!!』
マレウス『飾り?ああ、このツノは本物だ』
ジャミル『ナジュマ!マレウス先輩になんて失礼なことを言うんだ!!』
ナジュマ『ご、ごめんなさい。悪気はなかったんです』
マレウス『そこまで謝られるほど、気にしてはいないんだが..』
ナジュマ『いえ、ごめんなさい』
マレウスへと頭を下げたナジュマの視線に、ふとの姿が入り込み、ナジュマは顔を上げてそちらを振り向いた
ナジュマ『あれ?女の子?』
『!!』
ナジュマ『わ、可愛い~!!初めまして、貴女は?』
ジャミル『ま、待て!ナジュマ!』
『ゃ...っ..』
目をキラキラさせながら近づこうとしたその時、は体をビクッと震わせ、ユウの背中へと急いで隠れてしまった
ナジュマ『あ..』
ユウ『ごめんね。この子人見知り激しくて。でも全然良い子だから、悪く思わないで』
ナジュマ『そう、なんですね。こちらこそごめんなさい。ビックリさせちゃって』
『ぅぅ...』
申し訳なさそうに謝りながら、ユウの背後へとちらっと顔を覗かせるも、更に縮こまられてしまった
ジャミル『(がああなるから連れて行きたくなかったんだが...)ナジュマ、とりあえずこっちまで下がれ』
ナジュマ『うん』
ジャミルに言われ後方へと下がると、それに合わせて少しだけの姿がユウの背中から見えた
ケイト『ありゃりゃ..まあ、とりあえずナジュマちゃんのために、けーくんがみんなのことを紹介するよ♪』
そこから、ケイトによる全員の説明が始まった。勿論、の詳細については彼も気を利かせて、兎の獣人ではなく自分達と同じ人間という体で紹介した
ケイト『..以上。ジャミルくんフレンズの紹介タイムでした!』
ナジュマ『ありがとうございます!みなさんのこと、よく分かりました!』
ジャミル『ケイト先輩って、他人を紹介するのが上手ですよね』
トレイ『そうだな。よく観察しているよ』
ナジュマ『ジャミルって、こんなに沢山友達がいたんだね。家に帰ってきても、友達の話は全然してくれないから心配してたんだよ』