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【ツイステ】黒兎は駆け巡る *イベントストーリー

第3章 *アリアーブ・ナーリヤ*





ジャミル『..、花をとるな。まったく..付け直してやるからこっちに来い』


『ん』


手招きするジャミルの元へ行き花を手渡すと、優しく頭に巻かれたターバンの上に差し直された


ジャミル『..悔しいがあいつの言うとおりだ』


『ん?』


ジャミル『この花は、確かにお前によく映える。よし、出来たぞ』


『ありがと。んふふ、ジャミさんヤキモチやいてる』


ジャミル『余りからかうと今夜襲うぞ』


『ごめん』


ケイト『にしても、花火大会といい、ジャスミンの花といい、熱砂の国の人達ってなんだかロマンチックだよね』


ジャミル『そうですね..この国では、様々な伝統や風習が大切にされています。例えば、ヤーサミーナ河 花火大会を彩る最後の花火の打ち上げは..代々、優れた職人にしか許されない、栄誉ある仕事なんだとか』


ケイト『わあ~ますますロマンある~!すっごく素敵だなぁ』


ジャミル『ですが..熱砂の国の真の魅力は、常に最新を行く技術力にあると俺は思っています』


ケイト『どういうこと?』


ジャミル『この国で最も尊ばれているグレート・セブンの1人、砂漠の魔術師は..非常に聡明な人で、当時の技術を遥かに越えた機械をいくつも作り出したと言われています。中には、人工的に雷を起こす装置もあったとか。

砂漠の魔術師を尊敬する、魔法士や技術者を中心に熱砂の国では積極的に最先端技術の研究や運用がなされてきました。それが、熱砂の国の人々の生活を豊かにしていったんだと思います』


ユウ『花火大会、楽しみだなぁ』


『人、多くなってきた』


ジャミル『絹の街の住人にとって、待ちに待った日だからな。早めに来て、席取りをしてるんだろ』


トレイ『持ち寄った食べ物や飲み物で、宴会を始めている。どこもかしこもお祭り騒ぎだな』


マレウス『人々の活気が溢れているのは、良い街だという証拠だ』


グリム『のんびりしてる場合じゃないんだゾ!オレたちの見る場所がなくなっちまう!』


ジャミル『心配はいらない。ちゃんと人数分の招待席を確保してあるからな』


そう言って一際大きく確保されたスペースを指差す


ジャミル『あの天幕がかかったスペースが、招待席だ。個室型で暑さを凌げて快適に見ることができる』



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