第3章 *アリアーブ・ナーリヤ*
自分で選んでおきながら、目の前で長いベールをヒラヒラさせながら無邪気に笑う彼女の姿に内心興奮が抑えられずに、思わず口を手で押さえ真っ赤な顔を背けた
ジャミル『よ、よし。全員着替え終わった所で、カリムたちのところへ戻りましょう』
トレイ『そうだな。グリムも待ちくたびれてるだろうから』
ケイト『いや~?グリちゃんのことだから、お菓子食べまくってのんびりご機嫌だと思うよ』
ぞろぞろとジャミルの後を1列で来た道を戻る一同
『あ..ねぇ..みんな』
トレイ『ん?どうした?』
『あの..ね。みんなも..凄く素敵だよ。カッコいい//』
頬を染めてはにかむと、一同は足を止め同じく頬を染める者や、愛おしげに目を細める者とバラバラだったが、想いは全員1つだった
トレイ『待たせたな、カリム。着替え終わったよ』
カリム『おお~!みんなよく似合ってるな!』
『カリムさん..』
カリム『わ..//もすげぇ似合ってるぜ!まるで伝承の姫さんみたいだな。うん、可愛い、可愛いぞ!!』
『きゃぅっ..!』
頬を染めながら勢いよく抱きつかれ、何度も可愛い可愛いと言いながら頬擦りされる
飛びつかれたことに驚きつつも、も頬擦りし返し、去り際にそっと唇を寄せた
『『(アジーム/カリム(くん/先輩)羨ましい)』』
カリム『にしてもいーなー。オレもみんなと一緒が良かった』
ジャミル『お前にはこれから、花火大会の関係者へ挨拶回りをするという大役があるからな。名門・ナイトレイヴンカレッジの名誉ある寮長に選ばれたんだ。
お披露目のために寮服を着てくるよう、旦那様に言われているんだろう』
カリム『そーだけどさー』
ユウ『にしても、よく僕らの服のサイズ分かりましたね』
トレイ『さすがジャミルだな』
ユウ『でも、僕らはともかくのサイズまで..はっ、まさか..そういう?』
ジャミル『はあっ//!?別にそういうことじゃない!その時は測る余裕なんてないし、出来るとしても終わって服を直してやると..き..』
トレイ『色々暴露しちゃってるぞ』
ユウ『なにそれ!やだ、ジャミル先輩っ!最低!変態!!』
ジャミル『お前だけには言われたくない!!』