第3章 *アリアーブ・ナーリヤ*
『『『っ..//!!??』』』
『ど、どう..?可愛い?』
おずおずと姿を見せたは、熱砂の国の伝承にある姫が好んで着たというピーコックグリーンの衣装に身を包まれていた。首や肩、腹部を大胆に開けたトップスに、下はスリットの入ったロングスカート
更にその衣装の上から、日焼けと冷え対策の薄手のポンチョのような、ジャスミンの花の繊細な刺繍がされている上着を羽織っていた
また黒兎であることを隠すために、頭部には薄いターバンを巻き、膝下までの長いベールが伸びて、髪は緩く下で結んで左肩に流していた
普段とは違う布面積の少ない大胆な衣装に身を包んだは、少し気恥ずかしそうに視線をさ迷わせながらユウたちに感想を問う
一方そんな姿を見たユウたちは余りの可愛らしさに、ポカンと口を半開きにして、何も言えないでいた
『似、合わない?変?』
何の感想もないユウたちに次第に不安になり始め、声が段々とすぼんでいく
黙り込む一同だったがその中で1人、早足で歩み寄ると俯くをの手を優しくとった
マレウス『とても美しいぞ。そうしていると、一国の姫のようだな』
そして慣れた所作で恭しくそっと甲に口づける
『ぅ..//』
マレウス『お前の場合、傾国の姫といったところか』
トレイ『す、凄く綺麗だぞ!思わず見惚れてしまったな』
ユウ『わぁ~!!!可愛い可愛い可愛いよ!!凄く可愛い!!何なの!?天使なの!?てか凄いエッ』
ケイト『ユウちゃんシャラーップ♪ちゃんチョ~可愛いじゃん!!写真撮って良い!?勿論マジカメには載せないからさ!』
『え?ん..いいよ..あの、可愛い?』
『『『可愛い』』』
『そっか..んふふ、良かった』
やっと安心できたのか、嬉しそうに微笑んだは、マレウスの手から優しく離れると、唯一黙ったままのジャミルの元へ向かう
『ジャミさん..えぇっとこういう時は..あ、そうだ。
"惚れ直してくれた?"』
ジャミル『っ!どこでそんな言葉覚えてきた?』
『レオさんから..ね、どう?』
ジャミル『..っ、ああ、惚れ直した//凄く似合っている。(ヤバい..思った以上にクる..)』