第3章 *アリアーブ・ナーリヤ*
フィッティングルーム前
ジャミル『こちらになります。先輩方はこちらの部屋。は隣のこっちの部屋だ』
ユウ『はーい。じゃあ、また後でね。あ、ジャミル先輩。もしかして着替えさせてくれる人っていたりします?その人たち、』
ジャミル『ああ。そういうと思って、着替え係にはのことは他言無用に言ってある。そもそも黒兎の伝承を知らない人達ばかりだから、安心してくれて構わない』
ユウ『そっか、良かった。ありがとうございます』
『ジャミさん、ありがと』
ジャミル『お前への負担は少しでも少ないようにしているつもりだ。思いきって楽しんでもらいたいからな。さぁ、着替えてこい』
『ん』
そう言ってフィッティングルームの中へ入っていったの姿を見送った後、ユウたちもジャミルに促されてフィッティングルームへ入っていった
フィッティングルーム
使用人1『あらあら何て可愛い子なの!?真っ白で綺麗な肌に艶やかな黒髪!』
使用人2『ちっちゃくてまるでウサギみたいね。やだ、本当にウサギの獣人じゃない!』
使用人3『この子がカリム様とジャミルくんの一番大事なお客様なのね!貴女の衣装だけギリギリになってようやく決まったのよ?どれが一番貴女に喜んでもらえるかって、二人とも悩みに悩んでてね』
使用人1『とても大事に..いえ、愛されてるわね♪』
使用人2『あたしたちがとびっきり可愛くしてあげる!これであの二人もお友だちも、みーんな貴女にメロメロよ』
使用人3『ねぇ、この飾りもつけたらどうかしら?』
『『いいわね♪』』
『ぁぅ..ぁぅぅ~..』
凄まじいマシンガントークと同時に素早く服を脱がされ、あれよあれよと衣装を着せられていく。目を回しながら、ただ身を任せるしかなかった
『『『出来たわよ!!』』』
『わぁ..!』
使用人1『気に入った?』
その問いにブンブンと首を縦に振ると、使用人たちは満足そうに微笑んだ
使用人2『久しぶりにこんなに熱くなっちゃった!でも、最高の出来ね!』
使用人3『さあさあ、お友達も待ってるわ。早く見せにいきましょ』
背に手を添えられ軽く押されるように部屋を出ると、既に着替え終わったユウたちの視線が一気に集まった