第2章 *ゴーストマリッジ*
デュース『エース!?しかし..』
エース『お前は良いのかよ。全部知ったら多分あいつ、オレらから離れてくぜ?』
デュース『なっ..』
エース『そうだろ?間違ってるって知ってたのに、今まで黙って放置して教えてやらなかったんだぜ?そりゃあ知ったら流石のあいつでも、オレらに失望して"嫌い"になんだろ
それでも良いわけ?』
その言葉に全員が黙りこんだ。今の関係を望んだのは他でもなく自分達であることを、彼らは痛いほど分かっていた。
それが崩壊すると考えた時、耐え難い苦痛と絶望が全身を襲った
デュース『..それは、嫌だ』
エース『だろ?』
ルーク『しかし、先程姫に語っていたこととはまるで真逆だね、ムシュー・ハート』
エース『そうっすね..結局はオレも人のこと言えないんすよ。どんなに繕っても、本気で好きなやつのことになると全部薄っぺらい言葉になる』
ユウ『手段は選ばないってやつね』
エース『そ。だって..今日のオレらは"悪者(ヴィラン)"みたいだし?』
ヴィル『確かに、そうね..』
学園長『私は認めませんよ。これ以上学園の人間関係をゴタゴタにするなんて..』
レオナ『ほう。じゃあ、てめぇは全てを知ったに嫌われて、自暴自棄になった生徒が何を起こしても良いって事だな?』
学園長『....』
フロイド『オレ、ゴマちゃんに縁切られたら..学園全部ぶっ壊して海に沈めるわ』
学園長『...分かりました。今は放っておきましょう。ただし、ちゃんと自分達で責任をとるんですよ』
『お話、終わった?』
ユウ『うん。あのね、僕らに言わなきゃいけないことがあるんだ』
『なに?』
ユウ『僕たちね..
のこと大好き、愛してるんだ。
だから、いつか君に本気のプロポーズをしにいくから..その時は、』
『ん..ちゃんと聞くよ。それで、ちゃんとお返事する。結婚しますって..』
ユウ『..うん、ありがとう。必ず素敵なプロポーズをするから、待っててね』
『待ってる..他の人にプロポーズしちゃ、ダメだからね』
『『『するわけない!!』』』
息の合った言葉に、はそれはそれは幸せそうに微笑んだ