第2章 *ゴーストマリッジ*
イライザ『みんな、ありがとう!!そこのお嬢さんも、気づかせてくれてありがとう!』
『お姫様..お幸せに』
イライザ『ええ!貴女も、素敵な人と出会えることを願ってるわ!(イデア様..貴方のいい人は、もう側にいますわ)
来年は元気なベイビーを見せに来るから、楽しみにしててねっ!』
『『『二度と来んなーーー!!』』』
『来年、楽しみ..』
ユウ『ソウダネー..』
学園長『さあ、片付けますよ!!』
『『『え~~..』』』
ゴースト騒動後、何故か後片付けまでさせられたエースたちは文句を言いながらも作業に取りかかり始めた
(リドルとケイトはダッシュで帰った)
『みんな..』
ヴィル『どうしたの?』
『心配した..それと..あの..』
何か言いたげに口をモゴモゴさせ、スカートの裾をギュッの握るに全員首を傾げた。その中で、ヴィルはあの時のように片膝をついて目線を合わせるようにしゃがんだ
ヴィル『今度はちゃんと聞かせて。あんたの素直な思いを』
『ん..あのね、私、作戦だって分かってても..やだった。みんなが知らないお姫様の所へ行ってプロポーズするのを見て..胸が苦しくて、悔しくて、私だけに..私だけを..見ててほしかった』
ポツリポツリと言葉を紡ぐと、目の前のヴィルを始め、全員の顔が優しく愛おしいものを見るような目をしていた
ヴィル『..ふ、ふふ..バカね。本気なわけないでしょ。それは分かってても他の女に好意を伝えにいくのがそんなに嫌だったのね』
リリア『それはそれは..随分なワガママじゃな』
『ごめん..』
リリア『責めてる訳ではない。寧ろわしらは嬉しいんじゃ。そこまで深く想ってくれていることに』
フロイド『オレらばーっかりゴマちゃんが好きなんだと思ってたけど』
ジェイド『貴女も同じ気持ちでいてくれたことが、とても嬉しいです』
『みんな..』
レオナ『心配しなくてもここにいるやつら全員もれなく、お前以外に本気のプロポーズはしねぇよ』
アズール『ええ。今回のは寧ろ良い予行練習となったのでは?』