第2章 *ゴーストマリッジ*
チャビー『..ん?き、傷が癒えていく!』
イライザ『きっと愛の力よ。愛のキスが、愛の力が..貴方を救ったのよ!』
愛の力(?)でチャビーが元に戻ると、周りのゴーストたちは歓喜に沸きだした
エース『え..?は..?..何だこの展開?全然ついていけないの、オレだけっすか?』
リドル『どう見ても僕たちが悪者になっている』
『でもこれでイデさんは解放されるよ』
イライザ『イデア様』
イデア『あ、はい』
イライザ『..ごめんなさい!』
イデア『..はい?』
イライザ『私、貴方の気持ちには応えられないわ。本当に申し訳ないと思ってる。貴方はとても素敵な人よ。だから..きっといつか、私よりいい人を見つけられるはず。
みんな聞いてちょうだい!私は、本当の運命の人..
チャビーと、結婚します!』
チャビーとの結婚宣言にゴーストたちは心からの祝福を送る。会場全体が拍手に包まれる中、駆けつけたオルトに抱きつかれていたイデアは、訳が分からないと言わんばかりの顔をしていた
イデア『..なんか拙者、告白もしてないのにフラれたみたいになってません!?』
『イデさん!』
イデア『どぅお!!氏!?いきなりどうしたんでござ..』
『やっと会えた..イデさんがお姫様に取られちゃうって思ったら、苦しくて..もう..心配した』
イデア『..ごめん..いや、拙者も不可抗力というか、被害者なんだけど..でも、ごめん』
スリスリと自身の胸に擦り寄り甘えてくる姿に、愛おしさが一気に込み上げ、イデアはそっと腕に閉じ込めた
『後でちゃんとみんなにも謝ってね』
イデア『え"..』
『折角みんなが助けに来てくれたのに、酷いこと言ったの忘れてないから。ちゃんと謝らないなら、イデさん嫌いになる』
イデア『な、なんですと~っ!?氏に嫌われるとか、ゲームデータ全消しよりも堪えるし..何よりこの先真っ暗になること間違いないでしょ..
うん..分かった』
『えらいえらい..』
小さく頷いた燃えるような髪を優しく撫でると、イデアは嬉しそうにはにかんでそれを受け入れた