第2章 *ゴーストマリッジ*
動ける全員で何とか動けないメンバーたちを転がして端に避難させる
リドル『..待避は済んだね?』
エペル『はい。いつでもやれます!』
エース『どこまでも人に迷惑かけるゴーストめ..パパっと片付けてやるよ!』
チャビー『俺は..最後まで..姫様を守る!』
エース『はユウと一緒に下がってろ』
『...ん、お願い』
エースたちは天井まで届きそうなまでに巨大化したチャビーを前にペンを強く握りしめた
イライザ『ああ..チャビー..どうして』
『ダメだよお姫様。危ないから』
フラッと前線に出ていきそうなイライザの前に、は庇うように進み出た
イライザ『でも、でもチャビーが..!』
ゴースト『姫様っ!!』
イライザ『あっ..』
いてもたってもいられなくなり、の横から飛び出したイライザの眼前に戦いの衝撃で飛ばされた椅子が迫ってきた
思わず目をつぶると、来るはずの痛みはなく、その代わり温かな温もりが広がった
イライザ『あ、貴女..!』
『だから言ったでしょ..危ないって』
そこには素早くイライザを片腕で引き寄せ、もう片方でペンを振るい防御魔法で椅子を防ぐの凛々しい横顔があった
『私から前に出ちゃダメ..分かった?』
イライザ『は、はい..』
『『『(、カッコいい...)』』』
戦うエースたち以外の全員の心が1つになった瞬間だった
『ねぇ、お姫様。お姫様は王子様が..って言ってたけど、それに夢中になりすぎて、お姫様のこと本当に大事にしてくれる人に気づいてないのかもね』
イライザ『本当に、私を大事に..?』
『ん。その人は王子様じゃないかもしれないけど、ずっと..ずっとお姫様のこと大好き、って思ってる。その人のことを、お姫様も大事にしてあげて』
イライザ『そ、それは誰なの..?』
『自分で見つけて。でも、1個言うなら..その人は今もお姫様を守るために戦ってる』
イライザ『!!』
その言葉にイライザがハッとなったその時、エースたちの攻撃によりチャビーは体を小さくしながらその場に崩れ落ちた