第2章 *ゴーストマリッジ*
ゴースト『...』
イライザ『悪いゴースト?..私のことを言ってるの?私..悪いゴーストだなんて、そんなつもりじゃ..私はただ..!』
ジワリと涙を浮かべたイライザ姫に、側に控えていたゴーストが優しく言葉をかける
ゴースト『聞く必要はありません、姫様。貴女は何も悪くない』
イライザ『チャビー..』
エース『てめぇ、この期に及んでまだ言うか!』
エペル『自分が間違ってるって、まだ分からないの!?』
チャビー『間違っていようが、何だろうが、構わん。例え世界中を敵に回しても、俺は姫様を幸せにしたい。
それこそが未練..俺の、願いだ!!!』
その声と共に、チャビーと呼ばれたゴーストは自身の体をどんどん大きく増幅させていく
グリム『なぁ~~!?太っちょゴーストがどんどんでかくなっていくんだゾ!?』
リドル『まさか..500年分の未練が具現化しているとでもいうのか!?』
ルーク『今までのゴーストとは比べ物にならないパワーを感じる..このままじゃ危険だ。みんな、下がっていてくれ!』
ヴィル『あんたたち以外は動けないって言ってるでしょ』
『ぁ..忘れてた』
ヴィル『忘れないの』
『ごめん。じゃあ、転がす?』
ルーク『そうだね。エペルくん、ユウくんも丸太のように寝ているみんなを転がして食堂の端っこに寄せよう!』
エペル『分かりました!』
ユウ『了解です!』
レオナ『あぁ!?誰が丸太だ!』
『レオさん動けないでしょ?大人しく転がされて』
レオナ『てめぇ、覚えてろよ...あ?』
側に寄ってきたに睨みを効かせるレオナの体が、突然フワフワと浮き始めた
『私、力弱いから頑張って浮かせるね』
レオナ『...おう』
ヴィル『、あたしのことも浮かせなさい。転がされたら床の汚れが全身についちゃうわ』
『ん。待ってて』
セベク『無礼だぞ、人間!マレウス様の家臣である僕をゴロゴロするな!』
ユウ『はいはい、今急いでるから。黙ってよーね』
ゴロゴロ...
セベク『っ!!僕のことも浮かせろ!!』
ユウ『黙れ』
セベク『....』
『ごめん。レオさんとヴィルさんで手一杯』