第2章 *ゴーストマリッジ*
イライザ『え?貴女は..』
『この人たちのお友達。あのね、王子様が全てじゃないと思うの。ね、エース』
エース『おう。あのな、結婚相手ってのは..
一緒に泣いたり笑ったりできるやつ。んで、どんなに辛い時でも一緒に頑張れるやつ。
そういう相手のこと。恥ずかしいこと言わせんなっつーの!』
『んふふ、カッコいいよ』
エース『うっせ..//ったく、周りのやつらは、こんな当たり前のことも姫様に教えてくれなかったわけ?500年も一緒にいたのに..本人のためになること、何もしてやってねーじゃん』
エースの言葉にようやく間違いに気づいたのか、ゴーストたちはハッと我に返ったような表情になった。ただ、姫の1番側にいたゴーストだけは、最初から分かっていたように顔を俯かせる
その時、大食堂のドアが再び大きな音を立てて開かれた
リドル『エースの言う通りだ』
エース『リドル寮長!!』
グリム『ルークとエペルも一緒なんだゾ!』
『みんな良か...すごいボロボロ』
3人の無事に安堵したのも束の間、別れる前は綺麗に着飾っていた彼らは、今や所々擦り傷や服の損傷が激しいものになっていた
ヴィル『2人とも遅いじゃない』
ルーク『すまないヴィル。君という光を失ってここまで来る間何度も道に迷ってしまったんだ』
エペル『えっ、ルークサン、凄く楽しそうにゴーストを倒して回ってた..かな?』
デュース『寮長!僕らを助けに来てくれたんですね』
リドル『ケイト!!今、何時だい!?』
ケイト『え?えーっと..食堂の時計だと、今23時35分だね』
『あ、お茶の時間..あと少しだよ』
リドル『日付変更まで時間がない..!早くゴーストを片付けよう!』
一人焦りを見せるリドルに、転がっていたケイトたちは何のことやらと頭の上に?が大量に浮かび上がった
エース『よーし!タキシード隊もみんな揃ったことだし..そろそろ観念してもらおうか。大人しくイデア先輩を解放してもらうぜ』
ゴースト『だが..』
ルーク『君たち。今ならまだやり直せる。大切なマドモアゼルを人命を奪う悪いゴーストにしたくはないだろう?』