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【ツイステ】黒兎は駆け巡る *イベントストーリー

第2章 *ゴーストマリッジ*





愛おしそうにイライザ姫を語っていた、老人声のゴーストの表情が次第に曇りを見せる


ゴースト『突然隣国に攻め込まれ、一夜にして全てがなくなった。だがお命を守れなかったわしたちを一切責めず、姫様はいつも笑ってくださる。

いいのよ、気にしないで。大丈夫、きっといつか..姫様はいつもそればかり』


ゴースト『我々の前ではそう言うが、平気なわけがないんじゃ!500年もいつか王子様に出会えると夢見て、しかし叶わず..一体何百回絶望されたことか』


ゴースト『わしら家臣はみんな、大好きな姫様のたった1つの夢を叶えてやりたいんじゃ。

わしらの大切で、可哀想な、姫様』




ゴーストたちの悲痛な想いには胸を痛めるが、そっと首を横に降った


『...確かにお姫様、可哀想。だけど..違うでしょ』


ユウ『そうそう。可哀想な人を増やしちゃダメ』


『『え?』』


エース『ははっ!たちの言う通りだわ。どんな事情があったとしても、人に迷惑かけていい理由にはなんねぇよ。第一、姫様が望んでるような理想の王子様なんているわけねーじゃん』


イライザ『え..いない?』


エース『何もかも理想通りな相手なんていねーよ。ちょっと考えりゃ分かるだろ』


ゴースト『ひ、姫様になんてこと言うんじゃ!』


ゴースト『姫様、耳を傾ける必要はありませんぞ!きっとイデア様は姫様の理想の王子..』





エース『あんたらがそうやって変に希望持たせてるから、そいつは存在しない相手を探すはめになるんだよ!

どっかで見たような気がする展開だけどさぁ..』


ユウ『(リドル先輩の時も、エースはああやって怒ってたっけ..)』


エース『可哀想だからって、姫を腫れ物みてーに扱って。そんなもん、思いやりでもなんでもねーわ!結局は、周りのやつらが本人に向き合うのを避けて、楽してるだけじゃねーか!』


『(エース..カッコいい..)』


エース『ちゃんと姫様に教えやれよ!花婿に大切なのは、見た目なんかじゃないって』


イライザ『じゃあ..見た目以外の何で、王子様を選べば良いの?』


『...王子様を条件にしなきゃいいんじゃない?』





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