第2章 *ゴーストマリッジ*
『エペル..』
エペル『ルークさんなら大丈夫。それに、』
顔を上げ、ルークの表情を見ると、彼は実体のないゴーストをどうやって狩ろうかという興奮でギラギラした瞳を輝かせていた
その姿に心配ないなと若干引きながら、エースたちは先を急ぐことにした
ルーク『ユウくん、3人を..何より私たちの愛しき姫を頼んだよ』
ユウ『言われなくても』
2F外廊下
ルークと分かれたエースたちは大食堂まで後少しというところの外廊下で、再び追っ手のゴーストたちに追い付かれてしまった
グリム『もう追っ手のゴーストたちがやって来たんだゾ!』
エペル『下がってて!ここは僕が敵の相手を..って、あれ?』
エペルが自ら前に出てゴーストたちを相手取ろうとしたが、何故かゴーストたちはエペルを見た瞬間攻撃の手を止め、何故か庇うように背を向けた
ゴースト『姫様たちよ、お逃げください!!』
エペル『姫、たち?ちゃんは分かるけど..』
ゴースト『その麗しいお姿..貴女たちは結婚式に参列される隣国のお姫様たちですよね?』
エース『ぶふっ!+エペルまで姫にされてる』
ゴースト『か弱き姫たち、その凶暴な者たちの側は危険です!早く我々の元に..』
『それ、エペル..多分、怒っちゃう』
エペル『誰が..誰が姫だーーーっ!!!』
か弱き姫と思われたことに、エペルからブチッと糸が切れる音が聞こえ、次の瞬間周りにいたゴーストたちを魔法で吹き飛ばした
エペルが男だと気づいたゴーストたちが、捕縛しようと周りを取り囲むと、真剣な眼差しでエペルはエースたちに振り返る
エペル『みんな、行って!』
エース『ああ!?お前1人じゃ、これだけのゴースト相手に勝てる分けねぇだろ!』
エペル『か弱いなんて、なめられたままじゃいられない。こいつらに目にもの見せてやらないと』
ユウ『ここは任せよう』
エペルの真剣さにユウは頷き、先を急ぐようエースの背を押した
エース『ははっ、負けず嫌いなやつ』
『エペル..エペルは強くてかっこいい男の子だよ』
エペル『ちゃん..ありがとう。みんな、ちゃんを頼んだよ』
エース『任せとけって!』
ユウ『急ぐよ!』