第2章 *ゴーストマリッジ*
ユウの言葉に振り返ると、そこには先程の騒ぎを聞き付けて他の見張りのゴーストたちが大勢集まってきたのだ
更に魔法による攻撃まで仕掛けてきたため、やむを得ずエースたちは正面突破を決め込むことにし、ゴーストに応戦しながら廊下を駆け抜けていた
リドル『はっ、危ない!』
バシュッ!!
エペル『危機一髪..リドルサンが跳ね返してくれなかったら、ゴーストの魔法が当たってた!』
ゴースト『姫様の結婚式を邪魔する不届き者め』
リドル『学校を不当に占拠しておきながら"邪魔"とは、良い度胸がおありだね』
エースたちを守るように一本前へ出たリドルだったが、ゴーストたちは数に物を言わせ彼の周りを取り囲んだ
『リドルさん!』
リドル『僕のことは構わなくて良い!ここは引き受ける。君たちは先に進んで、作戦を成功させるんだ』
『なら私も残る』
リドル『心配はしなくていい。この僕を誰だと、お思いだい?』
エース『そーそー。うちの寮長なら大丈夫に決まってるっつーの』
リドル『その代わり、必ず成功させるんだよ。そして、を何があっても守りきるんだ』
『『はい!!』』
ルーク『了解したよ』
ユウ『行こう』
『..無理だけは、しないで』
リドル『約束しよう』
リドル1人を残し先に進んだエース達だったが、その先の階段下でまたゴーストによる足止めを食らっていた
階段
『また..』
エース『ほんとメーワクな話だな』
ルーク『迷惑か..確かにそうだね。だが、その熱意は称賛に値すると思わないかい?』
エース『称賛~?そんな悠長なこと言ってる場合っすか!?』
ルーク『誰にでも譲れないものはある。そのためなら手段を問わないという気持ちは私にも分かる』
『...』
ルーク『嫌なことを思い出させてしまったかな?しかし、今の私にはあの時とは別の譲れないものが出来た。
それは、愛しい君への想い。
そして..君たちを守りたいと思うことさ』
そう言ってルークは、先程のリドルと同様に前へ進み出てゴースト達へと対峙した
『ルクさん..』
ルーク『..みんな、先へ行っててくれるかな?』
『でも、』
エペル『ちゃん、行こう』