第1章 *ハッピービーンズデー*
『んっ//!!ゃ..っ..んっ..ふ..//!』
レオナ『ん..』
口を開いたことで隙間から熱い舌が滑り込み口内を蹂躙する。快楽に呑みこまれ、いつの間にか足音の事も忘れてはレオナとのキスに溺れた
『んっ..はぁっ..//』
レオナ『エロい顔だな』
とろんとした表情にゾクゾクしながら、レオナは自身の唇をペロリと舐めると、荒く息をはくの額に口づけた
『レ、オさ..』
レオナ『ん?』
『あ、あれ?あの人たち、いなくなっちゃった?』
レオナ『あぁ、お前が狙ってた雑魚どもなら、さっきキスしてる間に向こうへ行った』
『むぅ..』
レオナ『獲物を逃してご立腹ですってか?』
『分かってるくせに』
レオナ『でも良かっただろ?』
『ぅ..//』
そう言って親指で唇をなぞられ、治まったはずの熱が戻り頬を赤く染める
小さく頷くと、レオナは満足そうに笑みを浮かべ片腕で小さな体を抱き寄せた
レオナ『素直なイイ子に教えてやる。いいか?無駄に戦わず、いかに楽して勝つか。これが一番賢いやり方だ』
『楽して、勝つ..』
レオナ『あの雑魚どもに無駄な体力使うより、もっと重要で尚且つ相手の主戦力になってるやつを削ぐ方が早く決着がつく』
『主戦力..かぁ』
レオナ『だからといって自分の力量を考えて、狩れるかどうかを見極めるのも忘れんな。勇気と無謀は違う』
『自分で倒せそうな、重要な人を..ってこと?』
レオナ『ああ』
『分かった、やってみる』
レオナ『随分とやる気だな』
『だって、この行事なら何も気にせず楽しめるから』
レオナ『....そうだな』
黒兎という存在であることを気にすることなく参加できることに、嬉しそうにするを眩しそうに見つめながら、レオナは優しく目を細め両腕で強く抱き締める
『レオさん?』
レオナ『もう行くんだろ?だから今のうちに充電しとく』
『ん..私も』
二人は抱き締め合い、互いの温もりと匂いを感じながら一呼吸の休息を得た。暫くして名残惜しそうに体を離すと、ゆっくりと立ち上がる
『レオさんありがと。見逃してくれて』
レオナ『俺は気まぐれだからな。他のヤツはそうはいかねぇから覚悟していけよ』