第2章 *ゴーストマリッジ*
『『『ええ~っ!!??』』』
ユウ『マジか、気づかなかった..』
ルーク『そう。よく分かったね、リドルくん』
リドル『僕はクロスワードが得意なんです』
エース『これ、クロスワード関係ある!?』
突っ込むエースを他所に、ルークが次の詩を読み上げようとすると慌ててゴーストに止められた
ゴースト『ごほん!ちなみに、そこのお嬢さんは?』
『私?私は..お姫様が夢だった結婚式をするって言うから、おめでとうってお祝いをしに来たの』
ゴースト『成る程。参列者が増えるなら姫も大層喜ぶことだろう』
『入って良い?』
ゴースト『君は良いとして..やはり背がなぁ』
ちらりとエース達へと視線が注がれると、背のことを言われたリドルの顔が段々と険しいものへとなっていく
エース『りょ、寮長落ち着いて!』
リドル『...よ..』
エース『あいつ寮長のすごさが分かってないんすよ。やだなー..ははは..』
リドル『..よくも..
よくも僕にそんな口をきいてくれたね!!
"首をはねろ"ぉ!!』
リドルの怒号が響き渡り、ゴーストの首には魔法封じの首輪がガッチリと取り付けられた
ゴースト『なにっ!』
『リドルさん..どうどう』
リドル『炎よ!この無礼者を燃やしつくせ!!』
の制止も届かず、リドルはゴーストを強力な炎で包み込んだ
ゴースト『あっちちちちちぃーーっ!!!』
まるで怒りそのもののような炎の火力に、たまらずゴーストは姿を消していった
ルーク『リドルくんの魔法が鮮やかに決まったね』
リドル『まったく、どいつもこいつも..』
『リドルさんは今のままで良いのに..』
リドル『..君だって背の高い男の方が好むのでないのかい』
『そんなことないよ。背の高い人も低い人も、その人の良いところだよ?私は優しくて暖かい人が好きだから..』
リドル『そう、だったね。君は身長関係なしに相手の内面で判断できる女性だ。だから僕は..』
『ん?』
リドル『僕は君に強く惹かれたんだ。愛おしいと、心から思えた』
『リドルさん..私も、好き』
エース『ちょいちょい!!良い雰囲気になんないでくんない!?』
ユウ『そうだそうだ~』