第2章 *ゴーストマリッジ*
リドル『僕は、誠実さを誓いましょう!どんな時も愛する人を疑わず、傷つけないと約束する。伴侶のためなら、この身の限り何でもします。どうか..僕を貴女の結婚相手に選んでいただけませんか』
ゴースト『や、やだ..頼りがいがあって、俺までちょっとときめいちゃったぞ..』
リドルの真摯な言葉と振る舞いに、ゴーストは頬を若干赤らめる。そんな様子に傍らで見ていたユウは笑いを堪えるためにそっぽを向き、肩を震わせた
ユウ『ん"っふふふ..』
リドル『(ユウ!!)』
ユウ『(失礼)』
エペル『本当だ、かっこいい..!』
エース『寮長もマジじゃないっすか』
リドル『..や、やめないかお前たち』
『最後はルクさん?』
ルーク『そのようだね。それにしても、3人とも素晴らしかった..さて、愛らしい兎の君』
『ん?』
ルーク『..この私の想いも、しっかりと聞いていておくれ。そして願わくば..君の心を射止めさせてほしい』
そっと両手を包み込むように握り、ハンターグリーンの瞳に小さな熱が揺らめく。甘さを含んだ声には鼓動を高鳴らせながら、その手を握り返し優しく微笑んだ
『ん..ルクさんの想い、聞かせて?』
ルーク『ウィ..』
ゴースト『ここまでかなりハードルが上がっている。生半可なプロポーズではもうときめけないぞ!』
ルーク『ーー美しい君よ。私を永遠に、貴女の愛の僕(しもべ)にしてほしい。何百年も孤独に苛まれた君に、想いを込めた詩を捧げよう..
ああ!悲劇の姫よ!その冷えた頬を暖めたい
いつも涙に暮れているんだね
幸せも見えないほど濡れてしまったその瞳
手のひらで優しく覆ってあげよう
今なら見えるはず そうこれが真実の愛
..瑠璃色の目に希望の輝きが灯らんことを』
ユウ『(瑠璃色って言葉を一瞬言い淀んだ気が..)』
エペル『..うわあ』
エース『なんか..聞いてるだけで恥ずかしいっつーか。痒いっつーか..』
リドル『...はっ!みんな!ルーク先輩の詩を、縦に読むんだ!』
リドルの言葉に全員詩を思い出そうとするが、完全に覚えておらず、仕方なくリドルが自分で縦に読み上げた
リドル『先程のルーク先輩の詩を頭文字だけ読むと..
"あいしている"になる!!』