第2章 *ゴーストマリッジ*
エペル『僕は..必ず花嫁を幸せにします。何故なら僕は、愛する人のピンチにはどこにいたって駆けつける、白馬の王子。途中でどんな困難に出くわしても、絶対に諦めたりしません。
貴女を傷つけるもの全てから守り抜いてみせる。僕こそが、お姫様に相応しい王子だ!
お願いします。僕と結婚してください!』
ゴースト『な、なんて真剣な目をしているんだ。それに..跨がっているその白馬!なんとも王子らしい!!』
ユウ『エースさんよぉ..馬って効果あるみたいですよ』
エース『みたいですね、ユウさん』
ゴースト『で、このオレンジ髪の男は?王子の従者かな?』
ユウ『ほーら言われてるよ』
エース『行ってくるわ....従者?オレが、エペルの?..言ってくれるじゃん。オレはこれまでのポンコツとは訳が違うぜ?』
『エース頑張れ』
エース『おう。お前もよく聞いとけよ』
『ん..』
エース『オレと結婚したら、毎日楽しく過ごせること間違いなし。そりゃずっと一緒にいたら、たまには喧嘩するかもしれないけど..そん時は必ずオレから謝るよ。悲しい時も辛い時も寄り添って、大切な人をいつだって笑顔にする。
オレこそが、姫様に相応しい王子だ。だから..他に余所見なんかすんなよ。オレと結婚してください!』
ゴースト『相手の幸せを考えているのが伝わってくる!どうやら想いは本物のようだ。従者とは、失礼なことを言ってしまった』
ユウ『エースのくせにやりおるな』
エース『(ドヤッ!)』
ユウ『今ので台無し』
リドル『エースらしくて良いと思うよ。でも、残念だが、姫君に選ばれるのはこの僕だ!』
『頑張れ』
リドル『、僕の言葉をしっかり刻んでおくんだよ』
『ん』
ユウ『(3人ともさっきから、めちゃくちゃに自分のプロポーズ聞かせたがってるなぁ。お姫様に贈るプロポーズっていっても、ゴーストじゃなくて可愛い可愛い兎のお姫様に、ってことか..)』
『ユウ?』
ユウ『何でもないよ。さぁ、リドル先輩のお手並み拝見だ』