第2章 *ゴーストマリッジ*
ナイトレイブンカレッジ
ユウ『まさかエペルが馬に乗って登場するなんて聞いてないし』
エペル『だ、だから王子って馬に乗って来るものでしょ!?』
ユウ『まぁ、あのお姫様の年代的には合ってるかもしれないけどさ』
エース『だよね!?オレが間違ってる訳じゃないよな!やっぱりおかしいよな!』
リドル『うるさいよエース』
エース『寮長ぉ..』
『お馬さん..可愛い..ぁぅっ..んふふ、くすぐったい』
エペルが役作りのために馬術部から拝借して乗ってきた白馬に、エースとユウは若干の引きを見せる中、は1番難しいと言われている馬に頬擦りされていた
リドル『初めて会ったにも関わらずよくなついているね』
ルーク『きっとくんの無垢で純粋な人柄が分かるのだろうね』
『ねぇ、あそこに門番さんみたいなゴーストさんいるよ』
エペル『本当だ。よし、じゃあ行くよ..
たのもーー!!』
校舎の真ん中で門番をしているゴーストの元へと歩み寄ると、ゴーストは怪訝そうな顔でエペルたちを見つめてきた
ゴースト『ん?』
ルーク『こんばんは。私どもは、美しい花嫁のお相手に選んでもらいたく参りました』
ゴースト『また求婚者か..失礼な奴らばかり来るものだから、姫様は大層ご立腹なんだ。もう誰も通すなとのご命令を受けている。立ち去るが良い!』
エペル『(僕らのお姫様もそっちのせいでご立腹なんだけど..)良いんですか?..僕を追い返したら、後悔しますよ』
ゴースト『なにぃ?随分と自信があるみたいじゃないか。そんなに言うのなら、俺が審査してやる。俺を姫様だと思って、プロポーズしてみろ!』
ユウ『ぶふっ..男相手にプロポーズ..』
エペル『仕方ないよ(小声)..よし、じゃあ僕から。ちゃん、ちゃんと見て、聞いててね』
『??ん..分かった』
軽くに目配せをした後、エペルは馬に跨がったまま先陣を切ってゴーストの前に立った