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【ツイステ】黒兎は駆け巡る *イベントストーリー

第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*






そこには、モノクロの世界で怪しい笑みを浮かべる謎の青年の姿があった。昼から夜へと移ろうような灰がかった白髪と毛先の黒へのグラデーション。スーツのような服装に胸元で翼を広げたコウモリのような飾りが印象的


こちらを見つめる双眸はモノクロのはずなのに、どこか温かみを帯びるランタンの灯のような色と輝きを放っているように見えた


『!.....この人』


学園長『みなさんが今、毎年楽しいハロウィーンを過ごせているのもハロウィーンの王のおかげなんですよ。こんな偉大な人が同じ学園の大先輩だなんて..誇らしいでしょう?嬉しいでしょう!?私も学園長として、とーっても鼻が高いです!』


グリム『そんな昔のやつなら、オマエにはなんも関係ねーだろ』


学園長『関係あるでしょう!ナイトレイブンカレッジが誇る、偉人の1人なんですから』


マレウス『そんな者の話は初めて聞くが..』


学園長『ああ、知らなくても無理はありませんよ。彼は表舞台に立つことを好まなかったそうです。世界中を飛び回り、毎年あちこちでハロウィーンを楽しむことに全力を尽くしたとか。おかげで写真も絵もほとんど残っていないんです。


つまりこの肖像画は..とってもレア!!
掘り出し物を見つけたので、ハロウィーンの間だけでも学園に飾って自慢しちゃおうかなーと..



あれ?どうしたんですかみなさん。全員、肖像画に釘付けになっちゃって』



青年の顔を見た瞬間、全員が強く彼に何か感じるものがあり、何故かその笑みとオレンジの瞳から目が離せなくなっていた


何百年も前の隠れた人物など知らないはずなのに、どこかで見覚えのあるような気がしてならない。あまりにも全員が興味深そうに見ていることに、そんなに感動しちゃいましたか?とクロウリーが問うと、セベクは少し歯切れの悪い様子で"そうだな.."と返した


セベク『初めて見る人間に、こんなにも親しみを覚えることがあるなんて..』


レオナ『この得意げな面を見ていると、なぜかべしょべしょの泣き顔が思い浮かばねえか?』


ジャミル『分かります!ハロウィーンの王なんて初めて聞くはずなのに不思議だ..』



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