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【ツイステ】黒兎は駆け巡る *イベントストーリー

第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*


















ナイトレイブンカレッジ・メインストリート




帰る頃には日が落ち始め、美しい夕暮れが空を染めていた。メインストリートへと足を踏み入れると、石畳にはジャック・オ・ランタンと沢山の小さなキャンドルが並べられ、暖かい光が足元を照らしながら光の線路が学園へと続いていた


グレート・セブン像や周りの木々にも灯りの装飾が施され、空中にも吊るされたいくつものジャック・オ・ランタンがたちの帰宅を歓迎しているように揺れていた


そういえば、もうすぐ訪れるハロウィンのための準備期間だったことを思い出しながら歩いていると、こちらに気づいたクロウリーが出迎えるように近づいてきた



学園長『おや、ユウくんにくんにグリムくん。おかえりなさい..

ええっ!こんなにたくさん!?まさかみなさんで仲良く一緒にお出かけしてたんですか?奇跡!?』


行くときは3人だったはずが大勢を連れて戻ってきたことに思わず大声を上げ、普段つるんでいるように見えない面々に驚きを隠せなかった


リドル『トレイ以外はたまたま外で会っただけです』


ヴィル『仮に全員で出かけていたとしても、そこまで騒がないで』


エペル『学園長は、何をしているんですか?とても大きな荷物を抱えていますけど..』


めいっぱい両手を広げてやっと掴めそうなほどの、布で覆われた何かに首を傾げると、クロウリーは待ってましたと言わんばかりに嬉しそうに目を細める


学園長『おお。よくぞ聞いてくれました!物置を整理していたら古い肖像画を見つけましてね..』


これですよ、と布を取り払うと、黒の装飾の額縁の中にはめ込まれたとある人物の肖像画が顔を出す


学園長『この絵の人は、私がナイトレイブンカレッジに来るよりもずーっと昔..何百年も前の、卒業生なのです。

それまではとてもマイナーな行事だったハロウィーンを、世界中に知らしめて..貴方がたが毎年楽しんでいる、今のハロウィーンの基礎を作った人だと言われています。












彼の名は、スカリー・J・グレイブス。



人呼んで.."ハロウィーンの王"!』





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