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【ツイステ】黒兎は駆け巡る *イベントストーリー

第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*






『ーーーっ..』


スカリー『ね?』


あまりにも切ない声音が胸の不安を底上げさせ、いっそのことこのまま..という考えが一瞬よぎる。しかし、それは願ってはいけないことだと分かっているため、はただ頷くしかなかった


『...ん』




レオナ『なに感慨に浸ってやがる..ほら、全員とっとと墓に入れ』


スカリー『レオナさん!?そ、そんなに押されると..うわわ..うわー!』


グリム『ふなーっ!』


グイグイと強い力で墓の縁まで押され、不意にバランスを崩し、足元にいたグリムを巻き込んで2人は穴の中へと落っこちていった


セベク『今のやり取りで色々聞きたいことがあったが、まあいいだろう。骨!世話になった。他の者にもそう伝えてくれ』


ジャミル『大変な4日間だった。でも..楽しいハロウィンをありがとうございました』


セベクとジャミルも続けて墓穴に落ちていき、残りはレオナとユウとの3人となった


ユウ『ありゃりゃ、グリムまで先に行っちゃった。えっと..短い間でしたけど、お世話になりました。驚くことしかなかったけど、何だかんだ楽しかったです』


『......ガイコツさん。ハロウィン楽しかった。知らなかったことばっかりでびっくりしたけど、ほんとに..ほんとに楽しかったの。また会おうね。お姉さんとも仲良くしてね..』



小さく手を振りながら墓の縁へと立つ。隣のユウと手を繋ぎ、無限にも続くような漆黒の奥深くへ一斉に足を踏み出した


一瞬の浮遊、そして勢いよく落下していく感覚に全身の血の気が引いていくのを感じながら、どこまでも闇の奥底へと落ちていった








ーーーーーーーーーーーーーー













賢者の島・麓の町




ユウ『..』


『..........ん、ぅぅ..あれ?』


ハッとして意識が戻ると、心配そうに見下ろすユウによって抱きしめられていた。周りにはジャミルたちの姿もあり、そういえば古本市を見に来た際に偶然はち会った面々としばらく話していたことを思い出した


しかしその途中で何かが起こり、随分と長い間ここではないどこか違うところにいたような気がして必死で頭を働かせるが、まるで誰かがフィルターをしているかのように、ぼんやりとしか思い出せない



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