第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
山盛りのお菓子をどうしても食べたいと駄々を捏ねるグリム、そして何度も揺らして声をかけても起きる気配のないジャック
そうしている間にもスカリーやセベクたちが心配でならないは、そわそわと落ち着かず今すぐにでも一人で駆け出したい気持ちでいっぱいだった
『ぅぅ..ぅぅ..』
ユウ『落ち着いて、あの3人なら大丈夫。ジャックさんが起きたら、グリムを引っ掴んでみんなで行こうね』
『ん...』
バリバリバリバリ!!!
セベク『迅雷一閃(リビング・ボルト)!!!』
『っ!!あの雷、セベク...』
ユウ『わっ、眩し!』
グリム『ふなーっ!な、なんなんだゾ!?』
マレウス『今のはセベクのユニーク魔法。どうやら、グレイブスとの戦いはまだ続いているようだな』
『セベク、レオさん、ジャミさん...カボチャさん。私、行かないと』
リドル『お待ち、一人で行こうとしてはいけない。こうなったら、サー・スケリントンを抱えてでも..』
ジャック『ーーーう〜ん..』
もぞもぞと身じろぐと、さっきまで爆睡していたジャックの目がゆっくりと開いていく。ぼやぼやする視界にリドルたちの姿が映ると、カクンと首を傾げて全員を見渡す
ジャック『ふあ〜あ..とってもよく眠った気がするなあ。あれ、みんなどうしたんだい?それに..さっきまで僕の部屋にいたはずなのに、どうして墓場にいるんだ?』
リドル『やっと目が覚めましたか。詳しい状況は道中でお伝えします。今はとにかくスカリーたちのところへ向かいましょう。さあ、立ってください』
ジャック『ん?よく分からないけれど、どうやらただ事じゃなさそうだ。よし、すぐに向かおうか。案内してくれ』
ユウ『ほーら、グリムも行くよ。残りのお菓子は食べ歩きしていいから』
グリム『んぐ..しょーがねぇんだゾ』
『みんな、早く行こ』
ジャックが目覚め、グリムもようやくバスタブから降りると、は待ちきれずに一足先に雷が轟いた方へと走り出した