第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
グリム『なんだこいつ。より寝汚ねえんだゾ』
『え』
ユウ『そんなことないよ。
多分準備が忙しかったからこそ疲れが出たんだよ。暫く寝かせといてあげよう?』
『ガイコツさん、お疲れ様......ん?』
彼の丸い頭骨を優しく撫でていると、近づいたことでの鼻に彼の体から漂う不思議な匂いが入ってきた
『すんすんすん...あれ?この匂いって..』
ユウ『どうかしたの?』
『...イヌホオズキ』
ユウ『え?』
『ユウ、グリム。すぐにここから出てみんなのとこに行こ』
グリム『ふなっ?何でなんだゾ?』
『いいから、行こ』
その香りで何かに気づいたは、すぐさま二人の手を取ると家の外へ行こうと歩き出す。まるで、ここにいるもう一人から逃げるように
ユウ『ちょ、え?どうしたの?』
グリム『おい、ちゃんと説明するんだゾ!』
スカリー『ああ..見られてしまったからには仕方ありませんね。
10月31日(スケアリーナイト)』
グリム『ふなっ!?』
ポンッ!
スカリーのユニーク魔法がグリムを包み込むと、瞬く間にジャック・オ・ランタンにされたグリムはゴトンと地面に落ち、そのままスカリーの足元へと転がって行ってしまった
グリム『えっ?..オ、オレ様もしかして..カボチャになっちまってる!?』
ユウ『なっちまってる!』
『っ....』
スカリー『さあ、元に戻ってしまう前に..ここで大人しくしていてください』
そう言うと大きな布袋を取り出しカボチャになったグリムをその中に詰めこんだ
グリム『なんだこれーっ!真っ暗なんだゾ!!』
スカリー『ああ、グリムさん。あまり暴れてはいけません。袋ごと素敵な貴方を落としてしまいそうです』
グリム『袋!?なんでオレ様袋に入れられてんだ!?』
スカリー『それはもちろん。我輩がしたことを他の方々に伝えられては困るからでございます。ジャック様には今しばらくの間、誰にも気づかれず眠っていていただかなくてなりませんので』