第2章 *ゴーストマリッジ*
ケイト『いやいや、可愛い子へのアプローチなら、まずオレに相談してもらわないと!』
『ケイさん』
デュース『ダイヤモンド先輩。随分ノリノリですね』
ケイト『えー?だって自信アリアリだもん♪そだ、デュースちゃんも一緒に行こうよ。こーいうのは人数多い方が盛り上がるって!』
デュース『ぼ、ぼぼ僕ですか!?いやっ、僕はこういうの慣れてないっていうか..女性の気持ちなんてさっぱりだし..』
『デュースはちゃんと分かってると思うよ?私にいつも優しいし、されて嬉しいこといっぱいしてくれる』
デュース『その..のことは、良く知ってるから..出来るだけで。それに、未だにお前にどう接すれば喜んでくれるかは模索中..だから』
『自信持って良いと思うけど..』
エース『えー?お前、トレイ先輩のこと見捨てる気?』
デュース『見捨てる!?そ、そんなつもりはないぞ!』
エース『じゃあ行ってやれよ。トレイ先輩、お前の助け待ってると思うぜ』
明らかに含みのあるニヤニヤとした笑みのエースに、ユウたちは"失敗すると分かって、面白がって行かせてる"と分かっていたが、真面目なデュースはそれを鵜呑みにした
デュース『..確かに、そうだな。先輩の借りは、後輩が落とし前つけねぇと』
エース『そーそー!最高のプロポーズ見せてくれよな!』
ユウ『ちょっとエース』
エース『いーじゃん、楽しそうっしょ?』
ユウ『まったくもう..をこれ以上不機嫌にさせないでよ』
エース『ん~まあまあ、何とか宥めるって』
アズールを筆頭にケイトとデュースが続くと聞いて、セベクの落とし前をつけるためにも、リリアも便乗することになった
『リィさんも行くの?』
リリア『うむ。セベクの粗相を始末せんといかんしな。何じゃ?わしが行くのもダメか?』
『...みんな行っちゃ..やだもん』
リリア『くふふ..可愛いやつよ。そう不貞腐れるでない。わしのキュートさでサクッと終わらせてくるからの。そうしたらゆっくり茶でもしようぞ♪』
『ん..する..』
リリア『二人きり、でな?』
『ん』