第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
『『『!?』』』
セベクに詰め寄ろうとしたその時、突然町中に奇っ怪な猫の鳴き声が響き渡る。聞いたこともない音に3人は何事かと辺りを見渡した
セベク『な、なんだ今の尻尾を踏んづけられたような猫の鳴き声は..』
ジャック『ああ、これは非常警報だ』
セベク『非常警報!?この苦悶に満ちた音が!?..いや、音色の良し悪しは問題ではない。非常警報が鳴る事態というのはどういうことだ?』
ジャック『よし。今すぐ様子を見に行こう!』
何が起こっているのかを調べるべく、ジャックたちは急いでホールを飛び出した。警報の鳴り元は、すぐそこの広場の中心からだった
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ハロウィン・タウン 広場
にゃぁぁぁぁああああ〜〜
ジャック『どうしたんだい!』
急いで駆けつけると、そこには町長の車を囲みながら焦った表情でこちらを見る、町長率いる音楽チームだった
イデア『ほらあ!そんなん鳴らすから血相変えた人たちが来ちゃった!』
セベク『む、イデア先輩とアズール先輩..それに』
『ユウ、グリム』
ユウ『!おっきな音で怖くなかった?ごめんね』
『大丈夫だったけど..なにかあったの?』
セベク『非常警報とやらを鳴らしたのはお前たちか?』
アズール『違いますよ。警報を鳴らしたのは..』
町長『ジャックーー!!』
飛び込んできたのは今にも泣きそうな顔の面へと変えた町長だった。ジャックの元へと走り寄ると悲痛な声で何度も彼の名を呼んだ
ジャック『おや、町長。どうかしましたか』
町長『助けてくれえ。全然ハロウィンの準備が進まないんだあ〜!』
スカリー『..これは一体、どうしたことでしょうか?』
アズール『昨日の話で、ハロウィン・タウンの音楽が独特であるということがわかっていたので..町にいらっしゃる音楽家の皆さんに意見を聞こうとしていたんです』
イデア『で、でもグリム氏が音楽よりメシのチームがいいって暴れ始めて..あんまりにも話が進まないから、町長がパニックを起こしたんすわ』