第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
セベク『そうだ。つまり全ては、己の行動次第なのだ。お前の悩みはお前の意志と行動で解決できる』
二人の言葉をスカリーは暫し呆然と聞いていた。それは不思議と己の身になんの隔たりもなく染み込み、ザラついた心の棘を優しく解した
スカリー『...驚きました。さんとセベクさんのお言葉は、まるで暗い夜道に差した月明かりのよう!2人がかくも聡明な方でいらっしゃったとは』
セベク『ははっ。なんだ、今更気づいたか?』
スカリー『もちろん元より素敵な方だとは思っておりましたよ。ですがこのスカリー、改めて感動いたしました。
理想を信じ抜く力..ええ、ええ。おっしゃる通りです!疑う我輩がどうかしておりました。
ジャック様には深いお考えがあるに違いございませんよね!』
セベク『いや、それは知らん』
『私もそれは分かんない。でも、ハロウィンを凄く大事にしてるのは分かるよ』
思い詰めていたものが少しは晴れたのか、すっかり顔色が良くなったスカリーに、は心底安心してホッと息を吐いた
ジャック『どうかしたのかい?』
スカリー『おお。今ちょうど、ジャック様は素晴らしい方だと3人で話しておりました!』
セベク『話していないが』
『んふふ..』
スカリー『恐怖の王としてハロウィンの名を広く知らしめたことはもちろん..その端然とした紳士たる振る舞いも尊敬しております』
ジャック『紳士?僕が?面と向かって言われると照れてしまうな。そんな大したことじゃないさ』
スカリー『ご謙遜を。とても丁寧で優雅な方だと聞き及んでおります。我輩はそんなジャック様に憧れて、常に紳士であろうと心がけているのですが..実際にお会いして、より一層その決意を固めた次第でございます』
ゼロ『ワンワン!』
スカリー『ええ。ゼロ様もそう思われますよね』
セベク『確かにジャックの物腰には品がある...
マレウス様の、次にな!』
スカリー『な、何だって!?..今の発言は聞き捨てなりません。お言葉ですがジャック様の方がずっと..!』
にゃぁぁぁああ〜〜〜