第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
スカリー『ふふ、これも運命ということではないでしょうか?さあセベクさん、さん。我輩と共に夢のように楽しいひと時を過ごしましょう』
セベク『ふざけたことを..はっ!』
町長『....』
ただならぬ視線に振り向くと、顔を怒りの麺へと変えた町長がセベクをじっと睨みつけていた
セベク『町長がまっすぐこちらを睨んでいる..も、もしや今回の班分けに文句があるのは僕1人なのか!?』
ユウ『はいはぁぁぁぁい!!!僕も非常に文句がありまぁぁぁす!!』
セベク『まさか本当に僕だけなのか..』
ユウ『おい、無視すんなこらぁ!!』
イデア『ユ、ユウ氏..どうどう』
レオナ『まあ、満点とは言わねえが昨日よりはましだからな』
ジャミル『ええ。面倒には変わりありませんが、今回の方がまだいい』
セベク『くっ..ええい。ならばまた昼に集合だ!次こそはマレウス様と共に行動してみせる!!』
マレウス『セベク』
セベク『は、はい!』
マレウス『を任せる。頼んだぞ』
セベク『〜〜っ!!はっ!お任せください』
メンバー決めが無事に終わったところで、昨日同様それぞれの持ち場につくことになり、ジャック以外のチームはゾロゾロとホールを後にした
『セベク..私と一緒なの、やだった?』
クイッと裾を引かれ、不安そうに見上げる深紅の瞳は少しだけうるりと濡れ、今にも泣いてしまいそうに揺れていた
セベク『うっ!..と、当然だ!僕はマレウス様と共にありたかったのに、何故お前たちと..』
『ほんと?じゃあ私は、いらない子..?』
セベク『!!そんなわけがないだろう!』
『っ..ぁぅ..』
セベク『あ..す、すまない。ごほん!そういう意味で言ったわけではない。僕はただ、マレウス様の側でお役に立ちたかっただけだ。お前がいらないわけではなく、あの御方と同じチームになれなかったことが悔しい..それだけだ』
変な勘違いをするな、と小さな頭を撫でると裾を握る力が強くなり、そのまま静かに目を閉じた