第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
訓練を受け環境の違いにすぐ適応できるセベクと、何故か寝起きのいいマレウス、そして山を愛する会で野外生活に慣れているジェイドは妙にしっかりしており、感心と同時に神経の図太さに引いていた
一方、
ヴィル『誰よりも熟睡しているのは..』
レオナ『ぐー、ぐー..』
『んむぅ....』
ジャミル『この二人は本当にどこでも寝られるな。棺桶を見たときは硬いだの文句を言っていたのに1番爆睡してる』
ヴィル『の場合、一人じゃなければどこでも爆睡でしょ』
セベク『おい。いつまで眠っているつもりだ。もう全員起きているぞ』
本来なら近距離の大声で起こすところだが、レオナの腕の中で気持ちよさそうに眠るの前ということもあって、幾分か声を落としての体を揺らした
『んん〜...ゃぁ..』
ヴィル『まったく。変なところで似てるんだから..』
セベク『、いい加減に起きないか!』
少し声を強めると、むぅむぅ言いながら身をよじりゆっくりと瞼が開いていく。ぼんやりとした頭でモゾモゾとレオナの腕から抜け出すと、上半身だけ起こしてそっと両腕を広げた
『セベク、おはようのギューして?』
セベク『は、はあっ!?なななななにを言い出すんだお前は!甘えていないでさっさと起きろ!』
マレウス『良いじゃないか。抱きしめてやるといい、セベク』
セベク『し、しかし..』
マレウス『ユウからこれがの朝の"ルーティン"だと聞いている。それをしなければいつまで経っても完全に起きないそうだ』
ヴィル『早く起きてほしいなら、さっさと抱きしめてやればいいじゃない』
セベク『うっ..そ、それなら他の者でも..』
ユウ『ち〜な〜み〜にぃぃぃぃ...』
セベク『うわっ!!!』
マレウス『おはよう、ユウ』
ユウ『おはよぉぉぉぉ』
ゴーストのように背後からユウに驚いて飛び退くと、ユウは悔しげに歯をギリギリさせながら言葉を続けた
ユウ『おはようのギューはその日ランダムに選ばれるし、その人以外じゃ抱きしめても効果ないからね』