第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
『レオさん..?』
レオナ『ったく、ギャンギャンうるさくて眠れやしねえ。てなわけだ、抱き枕として一緒に寝ろ』
『ぁぇ..で、でも他のみんなが..』
レオナ『あー..知らねえ世界に飛ばされて、あんな恐ろしい住人たちに出会って、俺は今日1日それはそれは怖い思いをしたんだ。
もう震えて震えて..このままじゃ、一睡もできなくて明日は満足に動けそうにない。お前が一緒に寝てくれたら、何とかなりそうなんだがなあ..』
誰がどう見ても嘘だとわかる大袈裟すぎる演技だったが、はそれが純粋にレオナが消耗していると疑わず、優先の天秤は一気にレオナへと傾いた
『ん、分かった。今日はレオさんと一緒に寝る』
レオナ『ああ。是非そうしてくれ』
『ね、みんな』
ユウ『どうしたの?』
アズール『もしかして、今夜は誰と眠るか決まったんですか?勿論、僕ですよね』
ジャミル『そんなわけないだろう』
セベク『何度も言わせるな。は若様と共n』
リドル『セベク、静かにするんだ。せっかく彼女が自分の意見を言ってくれるのだから、黙ってお聞きよ』
リドルの言葉に辺りがシンと静まると、は少し申し訳無さそうにして頭を下げた
『ごめんね。今日はレオさんと寝る』
『『『『は?..はああああ????』』』』
ヴィル『レオナ。これは一体どういうこと?というか、さっきから一言も喋らないからもう寝たかと思ってたわ』
アズール『いつのまに権限を勝ち取っていたんです?まさか、脅迫でもしたんですか?』
レオナ『俺がそんな恐ろしいことするわけねぇだろ。ちょっと"お願い"したら快く了承してくれただけだ』
マレウス『どうだろうな。大方、泣きの演技でもして純粋無垢なの心を利用したのだろう』
セベク『なにっ!貴様ぁ、他者の心を弄ぶとは、失礼にも程があるぞ!』
レオナ『うるせーな。どう言われようが俺が勝ち取ったんだ。外野がごちゃごちゃ言ってんじゃねえよ....ほら、行くぞ』
うっとおしそうにしながらもどこか機嫌の良さそうに尻尾を緩く振り、の腰を抱いて一番奥の棺桶へと歩きだしていく