第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
セベク『なんだ。やけに真面目な顔をしているな』
レオナ『俺たちは今夜、どこで寝るんだ?』
セベク『あ。確かに考えていなかったな..』
この三日間の寝床の所在に、考えていなかったジャックはうーんと頭を悩ませるが、突然思いついたようにポンと手を叩くと、たくさん空いているという墓地の穴を勧めだした
リドル『サー・スケリントン..できれば屋内を頼みたいのですが..』
ジャック『ふむ。それならベッドの下の隙間が空いてないか町のみんなに聞いてこようか?』
エペル『ベッドの下の隙間..えっ、2段ベッドじゃなく隙間!?』
『せまいの、や』
ヴィル『ホールを貸してもらえないかしら。あそこなら広いし、あたしたちが全員入り切るでしょう?』
ジャック『でも、お客様をあんなところに寝かせるわけには..』
変に渋るジャックに全員が必死に説得すると、なんとかホールを借りることに成功し、オマケでヴァンパイアの棺桶を用意するとベッド代わりのものを借りることができた
ジャック『サリーにご飯も作ってもらっているから、期待してくれ。彼女はとっても料理上手なんだ』
レオナ『へえ、飯か。ちったあ気が利くじゃねえか』
『『『うっ!!』』』
食事と聞いて、先程までの料理担当だったセベク・トレイ・ジェイド・エペルの四人はあからさまに顔を曇らせた
準備の際に見てしまったおぞましい食材を思い出し、顔色が一気に青ざめる
『ん?』
グリム『わーい。メシだ、メシ!オレ様お腹ぺこぺこなんだゾ!!』
アズール『ええ。僕もお腹が空いていたところです』
ジェイド『アズール。それなら僕の分もお譲りしますよ』
エペル『僕もヴィルサンに譲ります!』
ヴィル『なんだか怪しいわね..』
リドル『一体どんな食材を使った料理だったんだい?』
トレイ『それは聞かないほうがいいと思う..』
ユウ『ゲテモノの予感』
『私、食べなくていい』