第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
アズール『やはりそうでしたか。貴女はジャミルさんやユウさんと違って、品のある落ち着いた音楽を好むと思っていましたよ』
ジャック『落ち着く音楽か。確かに、上品な音楽を聴いていると心が癒やされるね』
リドル『に今度おすすめの曲を教えてあげよう。君の感想を聞いてみたい。時間の良い時に、僕の部屋へおいで』
『ん!』
アズールとリドルに優しく撫でられご機嫌になるの傍らでムキーッ!と殺意と嫉妬丸出しのユウはジャミルと共に"その時は邪魔してやろう"同盟を密かに結成していた
ジャック『スカリーくんは?どんな音楽が好きかな』
スカリー『はっ。我輩はオペラを特に好んでおります。自分でも少々嗜んでおりますよ』
ジャック『オペラ!僕も得意だよ!』
スカリー『えっ!?ほほほ、本当に!?
…っは!ごほん..ほ、本当でございますか。恐れ多くも敬愛するジャック様との共通点があると知り、大変光栄でございます』
せっかくだから二重唱してみようかとの提案に声が裏返りながらも楽しそうに答えるスカリーに、声がでかいとグリムは耳をそっと伏せた
ユウ『めっっちゃ素がでたね』
『ん..(可愛い)』
スカリー『つ、つい嬉しさのあまり我を失いかけてしまいました..その、ジャック様。よろしいのですか?我輩と一緒に、オペラを..?』
ジャック『ああ、きっと満足してもらえると思うよ。自慢じゃないけどなかなかのもんさ。
頭を外してオペラもこの通り!』
ジャックは自身の頭に手をかけると、パコッと音を立てて頭部を外すと、片手に乗せたまま歌い出した
『『『!?』』』
見慣れている光景に町長とゼロはそのオペラの腕に感嘆し、憧れの相手のオペラにスカリーは興奮した。しかし、全くの初見でありえない現象を目の当たりにした残りの面子は、目を見開き開いた口が塞がらなかった