第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
ハロウィン・タウン 広場
チーム決めに少々納得のいかないまま集会はお開きとなり、各自準備のためにそれぞれ持ち場へと散開した
全体統括組のたちは広場へと出て、町を歩きながら、これからの準備に気合を入れていた。よほど新しく最高のハロウィンを行うのが楽しみなのか、ジャックはカタカタと顎の骨を鳴らして人一倍はしゃいでいた
ジャック『この一年間の悩みが報われるようだ!』
スカリー『ジャック様の楽しそうなお姿を拝見できて我輩もとても嬉しいです』
グリム『でも、一年間ずーっとハロウィンのことだけ考えてるって、さすがに言い過ぎなんじゃねえのかあ?なんだかんだ言って、ちょっとは他のことを考えたり遊んだりしてんだろ?』
ジャック『まさか。毎年ハロウィンの準備にかけられるのは364日しかないんだよ!ハロウィンのことを考えるだけで僕らは手一杯。今年はあれこれと用意してみたけれど、全部しっくりこなかった..
この3日間が鍵だ。きっといいハロウィンになる!』
グリム『本当に変わったやつらなんだゾ..』
『ハロウィンのことが大好きなんだね』
ジャック『ああ。君たちもきっと忘れられないハロウィンになるよ』
スカリー『実に楽しみでございます』
ジャック『おっ、あそこにいるのは町長たちじゃないか。声をかけてみよう』
行く手の先に町長の姿を見つけ、おーいと声をかけて近づいていくと、こちらに気づいた町長は嬉しそうに手を振りながらジャックたちを迎え入れた
町長『おお、ジャック!調子は上々さ』
ジャミル『ああ、ジャックさん。それにお前たちも』
『ジャミさん』
ジャミル『っとと、危ないから飛び込むな。まったく、お前はすぐ甘えん坊になるな。そんなに俺たちに会えて嬉しかったのか?』
見つけるやいなや腕に飛び込むを受け止めると、ふわふわの髪を優しく撫でつけた
『ん。すごく嬉しい』
アズール『僕たちも貴女が来てくれてとても嬉しいですよ』