第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
『ひっ..!』
口論するだけであまりにも決まらないチーム分けに、ついに町長の一喝が轟いた。全員が驚きで肩を揺らす中、は突然の大声に一気に恐怖が下から這い上がり、スカリーの腕にしがみついた
スカリー『!さん、どうされたんです?...先程大きな声が嫌だと言っていたのは、まさか怖いからですか?』
『..ん..』
スカリー『..なるほど、兎の獣人様でいらっしゃる貴女は、微かな音でもよく拾うのでしょう。それが大きな音となれば、我輩たちよりも何倍も大きく聞こえるはず。
お可哀想に..』
『それも、ある、けど....その、えと..怖いこと、思い出すから..ぅぅぅ』
スカリー『ああ、どうか泣かないでください。ご安心を、理由はお聞きしませんから。どうぞ落ちつくまで我輩の腕をお使いください』
『ぐすっ..あり、がと』
スカリー『お礼などいいのですよ..
(なんてお可哀想な。やはり彼女もいるなら、尚更ハロウィンは静かで素朴で清貧でなくては..きっとその内、皆様も理解してくださるはずだ)』
くじで決めろという町長の激を横目で見つつ、スカリーは腕にすがり震える小さな体をそっと抱きしめた
スカリー『(良い匂いのするお方だ..)』
ユウ『の心配をして見に来てみたら..なにやってんの?』
スカリー『へ、ユウさん?』
ユウ『うらやまsじゃなくて、それは僕の役目なんだから早く返して』
スカリー『え、』
ユウ『はよ』
スカリー『あ、はい..』