第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
かれこれ30分経っても、どこのチームでもいいスカリー・を除く他全員が、相変わらず協調性のなさを発揮し、この人とがいい・この人は嫌だ・一人にしてくれ・楽なところへ、と強すぎる個性がぶつかり合い全く決まる様子を見せない
ユウ『あちらが立てばこちらが立たずってところだな..まあ、かくいう僕もと一緒じゃないと嫌だけど』
『ユウまで...ぁぅぅ、何も決まんない』
スカリー『なんて騒々しいことでしょう。本当にこんな人たちと、最高のハロウィンを作ることができるのだろうか..』
『..カボチャさん』
スカリー『何でございましょう?』
『一緒のチームになれたらいいね』
スカリー『!!ええ、ええ、そうですね。貴女はあの方たちと違って静かで落ち着いていらっしゃる。是非、同じチームとなって行動したいです』
上目遣いの深紅の瞳に胸を鳴らし、その口元に微笑みが戻る。しかし、またすぐに表情を曇らせその声色が落ちる
スカリー『..貴女なら我輩の示したハロウィンを理解してくださると思ったんですが..貴女もあのような騒がしく乱雑としたハロウィンが好きなのですか?』
『..私、おっきな声とかうるさいこととか、知らない人がいっぱいいるとことかは、やなの』
スカリー『でしたら..』
『だけど、ハロウィンは1年に1回のお祭りでしょ?みんながお菓子とかご飯とか食べて、音楽が鳴って、凄くキラキラしたお祭りなの。それを見てると、ここの奥がドキドキしてワクワクする。だから、ハロウィンのワイワイは、やじゃないよ
今年はね、学校に来て初めてのハロウィンだから、大好きな人たちといっぱい楽しみたくて待ち遠しかったの。
こんなことになっちゃったけど、ここでもみんなと楽しいハロウィンができるのは、すごく嬉しい』
カボチャさんにも会えたから。そう言ってスカリーの指を軽く握ると、彼は唇をキュッと結びその手をそっと握った
スカリー『..貴女は..いえ、貴女も彼らと同じなのですね』
『怒らないで』
スカリー『怒ってなどいませんよ。ジャック様がそうと決めたのなら、我輩はそれに付き従うまで。きっとなにかお考えがあるのでございましょう』
『カボチャさん..』
町長『いい加減にしてくれえ!!』