第2章 *ゴーストマリッジ*
リドル『次はセベクか..にしても』
『相変わらずうるさい』
ユウ『ちょっと音量下げようか、オルトくん』
オルト『対象者の音声ボリュームを調整します..ボリューム、現在50%まで降下』
ユウ『これならまだ聞きやすいかな。うん、ありがとう』
イライザ『楽器は何ができる?ピアノ?フルートかしら?』
セベク『楽器?..ふむ。良い質問だ、ゴーストよ』
ユウ『この後、セベクが何言うか当ててみようか』
エース『どうぞ当ててください』
ユウ『"若様のバイオリンは素晴らしい!!"』
『『『だろうね..』』』
セベク『教えてやろう。若様の弦楽器の腕は特に素晴らしい!バイオリンの旋律はどこか物悲しく美しく、一度聞かせていただいたチェロの音色は..(以下略)』
イライザ『却下!!!』
バッチーーーン!!
セベク『なにぃっ!!?』
ユウ『ほら、ほぼニアピン』
『ユウ、凄い』
リドル『はぁ..セベク。自分のことを聞かれているのに、何故マレウス先輩の話になるんだ』
エース『まあ、セベクだし』
デュース『常にドラコニア先輩の話を持ち出すからな』
ユウ『はい、セベクアウト』
イライザ『次、眼鏡が似合う貴方』
トレイ『俺の名前はトレイ・クローバーだ。よろしく、お姫様』
リドル『来た、トレイの番だね』
エース『いや~先輩マジで頼むっすよ~』
デュース『クローバー先輩..』
ハーツラビュル3人は、トレイの登場に表情を引き締め、画面を真剣な目で見つめ始めた
イライザ『...だめよ。私たち、もう会うべきじゃない。さようなら!』
突然イライザはトレイから逃げるように去っていき、少し離れた場所で急に止まった。その様子にトレイは頭に?を浮かべつつも、追いかけた方が良いのではと思い、イライザの元へと走り寄る
トレイ『ええっと..待ってくれ!』
イライザ『ああ、もう会えないと言ったのに!お願い..私を惑わせないでっ』