第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
スカリー『や、野暮ったい..でございますか!?』
エペル『うん。ヴィルサンの言う通り、かな?黒1色なんかより..もっとど派手なネオンやラメなんかでデコっといた方がかっこいいに決まってるよ!看板にマーカーランプとか付けてさ!文字が7色に点滅してるぐらい派手にしといたほうがいいと思う』
便乗するエペルだったが、それはそれでダサいから同じにするなと一蹴された
マレウス『ふむ。フェルミエの発言には理解できない部分も多かったが..せっかくのハロウィンだ。シェーンハイトの言う通り、黒1色では味気なく感じる者もいるだろう。
ハロウィンといえば紫や橙色、黄緑などの派手な色を取り入れるのが、ここ100年ほどの主流だ。僕も飾り付けは華やかな方がいいと思う。黒だけでは物足りない』
アズール『あの色彩に乏しい牢獄のような寮に住んでいるマレウスさんがこうおっしゃるとは余程のことですよ..!』
レオナ『同感だ。ハロウィンっていうのがいかに特別な行事がよく分かるな』
ユウ『これみよがしにおもっくそ失礼なこと言ってる』
『ツノ太郎怒っちゃうかな』
スカリー「まさか素敵な皆様が、あの俗物ちと同じようなことをおっしゃるなんて..
がっかりだ。実にがっかりだ』
一瞬底冷えするような雰囲気をまとうスカリーにホール内に静かに響く。だがすぐに元の笑みに戻ると、まだ遅くはないと気を取り直して次のプレゼンに入ろうとする
アズール『さっきから思っていたことがあるんですが..』
スカリー『ええ。どうもスカリーくんと僕たちの考えるハロウィンにはかなり差があるようです』
ヴィル『どうもスカリーの言うハロウィンは真面目というか、地味というか..』
エペル『..絶対に面白くなさそう!』
『『『『うん』』』』
ユウ『色とりどりで、音楽とかお菓子とか仮装とかで盛り上がってやるのが、僕の世界のハロウィンも含めての共通認識だと思ってた』
『静かなのは好きだけど、ハロウィンはお祭りだから楽しくみんなでワイワイするのがいい』