第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
暫くして住人たち全員が集まった(二人ほど除いて)のを見計らい、ホールのステージが照明によって照らされる。そこに立つジャックは全員の顔を一人一人見ながら高らかに声を上げた
ジャック『みんな、聞いてくれ!僕はとっても不思議なものを見つけた。ほんとビックリしたさ。なんと、僕たちの知らない世界から、お客様がいらっしゃったんだ』
住人『知らない世界?』
ジャック『ああ。その名も..ツイステッドワンダーランド!』
住人『ツイステッドワンダーランド?なんだいそりゃあ』
住人『きっとそこに住んでる生き物はみんな体が捻れているのよ!』
住人『顔がひしゃげているのかもしれないぜぇ』
住人『いいやすっごく意地が悪いのかも。ゾクゾクしちゃうね!』
イデア『我々の世界についてのあらぬ誤解が広がっておりますぞ..』
レオナ『そうか?間違ってるとも言い切れねえと思うが』
ユウ『体が捻れてるとか顔がひしゃげてるとかはさておき、意地の悪い人は腐る程いますからね』
ジャミル『ユウ、ちょっと黙れ』
ジャック『さあ、紹介しよう。こちらが、ツイステッドワンダーランドの皆さんだ!』
同時にスポットライトが全員の頭に降り注ぐ。今までが暗かった反動もあり、突然の光に目が眩みそうだった
見たこともない異世界の人間を見た住人たちからザワザワと驚きと興味津々の声があがる
スカリー『お初にお目にかかります。我輩の名はスカリー・J・グレイブス..』
セベク『骨!その他化け物!紹介の通りツイステッドワンダーランドより到った。以後見知りおけ』
自己紹介するスカリーを押し退け割って入ると、隣に立つマレウスへと向き直り、まるで神を迎え入れるかのように膝をついた
セベク『そして..遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ。このお方こそ、マレウス・ドラコニア様だ!本来なら貴様らなど御目通り叶わぬ尊いお方である。
こうして拝謁できた幸運にむせび泣きひれ伏し讃えるがいい!!』