第5章 *LIB ナイトメア・ビフォア・クリスマス*
サリー『はっ!この声は..』
嫌な予感にビクッと肩を震わせると、恐る恐る後ろを振り向く。その視線の先には、車椅子に乗りまるで実験着のような白衣と黒手袋をした頭の大きな人物がサリーを睨んでいた
?『また抜け出しおって..捜したぞ』
サリー『は、博士..!』
博士『お前はまだみんなと騒げる体じゃない。さあ、わしと一緒に戻るんじゃ!』
サリー『いや!離して!』
必死に抵抗するが掴まれた腕は振りほどけず、サリーはあっという間に博士によって引きずられるようにホールの外へと消えてしまった
『ぁ..お姉さん..』
ユウ『大丈夫かな?』
いきなり連れ去られてしまったサリーを見送ることしかできず心配そうに見つめていたが、代わりにゾロゾロとホールに集結していく住人たちの異形さにそれどころではなくなった
アズール『顔が変なピエロ、狼男、一つ目の怪物に頭に斧が刺さった大男..』
トレイ『鋭い牙と真っ赤な目をした何か、蛇の指と髪の毛が蜘蛛の何か..』
ユウ『個性あって面白いんじゃないですか?』
『ちょっと怖い..』
ジャミル『一人を除いて、いよいよ全員何を見ても驚かなくなったな。、怖いならユウか俺の手でも握っていろ』
『ん』
見たこともない住人(怪物)たちの気味の悪さに怯え、はユウとジャミル両者の手をそれぞれ取りギュッと握った
ジャミル『まあ、お前はそういうやつだよな』
『ん?』
スカリー『ジャック様やハロウィン・タウンの皆様の前で、我輩たちの考える最高のハロウィンを発表する。ああ..この喜びをなんと表現すればよいのでしょう!今すぐ皆様にキスを贈りたい!』
レオナ『命が惜しけりゃやめとくんだな』
スカリー『ふふ。残念なことであります。
..おや、模造紙が足りませんねえ。追加を頂いてもよろしいでしょうか』
グリム『スカリーのやつ、さっきから何を書いてんだ?』
アズール「ハロウィンの案を紙に纏めているようです。いわゆる、企画書ですね』