第4章 *グロリアスマスカレード*
ジィッと背中から擦れる音が聞こえる。今まで体を抑えていたドレスが段々と緩み始め、背中で留めていたチャックを降ろし始めていることに気づいた
『え、あの..なんで降ろすの?じ、自分で出来、ひゃんっ//』
柔らかく温かい感触が背中に触れて甘い声が上がる。チュッと背中にキスが落とされ、そっと肩紐に添えられた手がゆっくりと降ろしていく。柔らかいチョーカーが自ら勝手に外れていき、白い首筋が晒された
『ゃ..な、なに..ツノ太郎..ぁん..』
手を止めようとするも、それよりも早く肩紐が降ろされ緩んだ隙間から大きな手が差し込まれ直接肌を撫で、柔らかな胸を包み込む
『んぁっ..//や、んんぅ..っ//』
マレウス『今宵のお前の姿は目に毒だ。誰も彼もお前に夢中になっていた。例えばこの細い首筋や』
『んっ』
マレウス『この滑らかな背中も全て』
『ぁっ』
マレウス『晒されたお前の肌を見て気持ちを昂ぶらせ、劣情を抱いたに違いない』
いつの間にか自身の服を軽装へと変えたマレウスは、自分ごとをゆっくりとベッドへと押し倒した
うつ伏せのを押しつぶさないようにしながら、背中への愛撫を再開していく
『んぁっ..れ、つじょ..?』
マレウス『知らないか?劣情とは、今僕がお前にしていることだ。露わにさせた肌にこうして触れて、この柔らかい胸を撫でて』
『ぁっ..ゃぁ..んぅぅ//』
帽子を外され外気に触れた耳が少しヒヤリとする。だが囁く甘く深い低音がそれ以上の熱を生み出し、外気の温度など気にならないほどだった
マレウス『腕も足も堪能したあと、お前の腹の奥を穿つような熱を挿れて..欲を放つまで突き動かしたいと思うことだ』
『んぁぁっ..//ゃ、それ、は..あんっ、んぅっ..//』
スルリとドレスの上から大きな手が尻と下腹部を撫で、耳を甘噛みされる。その意味を理解すると同時に、体の熱が上がり拾う快楽も敏感になっていく
漏れる喘ぎにマレウスは興奮と愛情が膨れ上がり、解いて降りてきた長い黒髪をどけると剥き出しの首筋に噛みつき舌を這わせ強く吸い付いた
暗闇でも分かるほどに濃い独占欲の花を咲かせると、を横にさせて快楽にとろけた顔を覗き込み愛おしげに目を細めた