第4章 *グロリアスマスカレード*
ロロ『何故私が悪魔たちと二度も踊らなくてはいけないのだよ。大体、私でなくとも良いだろう。よりにもよって自分を痛めつけた相手と踊ろうなどとよく出来たものだ』
突然突きつけられた選択に、渋々共に踊ることを選んだロロは眉間にシワを寄せ、脅し(?)てきたの手を取って流れるようなステップで踊り始めた
『他の人は、や。鐘の人ならお話もできるし、やじゃないから』
ロロ『嫌じゃない?ふっ、あれだけ傷つけた私を許したのかね?どうやらお前の頭には花畑が出来ているようだな』
『え?私、鐘の人のこと許してないよ?』
一体何を言っているんだ?と言わんばかりの疑問符がいくつも頭上に生みながら、きょとんとした顔でロロを見上げる
ロロ『は?許して、いない?なら尚更私をダンスに誘った意味が分からない』
『許してないけど、他の人とお話するのやだから、鐘の人で人数稼ぎしてるだけ、なんだけど?』
ロロ『な..お、お前という奴は!』
『怒っちゃダメだよ。他の人に"そういう人"だってバレちゃう。折角ツノ太郎たちがお花の原因を鐘の人じゃないって守ってくれたのに』
ロロ『あれは守ったのではなく、自白するか黙秘するかのどちらを選んでも私を苦しませるという奴らからの罰だ』
『それでも』
ロロ『ふん..それより、そのドレス。お前によく似合っているのだよ』
『ほんと?』
ロロ『ああ。そのドレスを着ていると、紅蓮の花に呑み込まれて朽ち果てるお前の姿を想像してとても気分がいい』
見下してくる黒い笑みにはムッとして、わざとロロの片足を軽くヒールで踏んづけた
ロロ『い"っ!!!お前っ!』
『んふふ..ユウ達がいなくてよかったね。もし今の聞かれてたら、もっと痛いことされてたかも』
ロロ『..そうかもしれないな。あいつらはお前に何かあるとすぐ報復をしてくる。ふん、よく飼い慣らしたものだ』
『飼い?分かんないけど、みんなは私の事好きだから。私もみんなのこと大好き。だから、もしみんなが酷いことされたら、私は必ず仕返しするの』
ロロ『(なんて狂気じみた目をするんだこの女は。純真無垢な紅がいきなり禍々しく揺れた..)』