第4章 *グロリアスマスカレード*
『ジャミさん、上手だけど、は、速い..』
ジャミル『流れてる音楽の曲調に合わせてるだけだ。ほらどうした。テンポが崩れてきてるぞ?』
『ぁぅ、ぁぅぅ〜..』
ジャミル『くっ、はははっ!足がバタついて面白い動きになってるぞ』
『むぅぅ、ジャミさんの意地悪ぅぅ〜..』
ジャミル『っくく、ほら掴まれ。いじめて悪かったよ、ゆっくりするから呼吸を整えろ』
振り回されていく体を受け止めると、悪びれもない様子でケラケラ笑いながら、むくれるを優しく撫でた
『もう..(でもジャミさん楽しそうで良かった)』
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ルーク『君とこうして踊れる日が来るとは。胸の高鳴りが抑えられない!ああ、こんな光栄なことはない。君となら一日中でも踊っていられるよ』
『流石に疲れるから、や』
ルーク『ふふ、分かっているとも。でも、私は嬉しくて仕方ないのさ』
『ルクさんが嬉しいなら良かった。私、ちゃんと踊れてる?』
ルーク『勿論だとも!流石、ヴィルのレッスンを乗り越えただけはあるね。
人々の笑顔に包まれたこの賑やかなパーティーもいいが、いつか月明かりだけが差す静かな夜に、二人きりで踊りたいものだ』
『いつでもいいよ。お誘いが来るの、待ってるから』
ルーク『メルシー。その時は、君に似合うドレスを贈らせてもらうよ』
『んふふ、凄く楽しみ』
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エペル『あっ、いた!』
『エペル』
エペル『ず、ずっとおめのごと探しで..うっ、げほっ!』
『お、落ち着いて。走ってきてくれたの?』
エペル『おめと、ん"ん"っ!君と踊りたかったんだけど、全然姿が見えなくてずっと走り回ってたんだ』
『なんか、ごめん』
エペル『謝らなくていいよ。でも良かった..やっと会えた。よし!ごほん!、僕と..踊ってください』
『今のエペル凄くカッコいい..ん、いいよ、一緒に踊ろ』
エペル『よっしゃ!!あ..や、やった!』
『大丈夫。ヴィルさんいないし、それにここのお祭りは自由なんでしょ。だから、エペルも今日は自由になろ?』
エペル『おう!』