第2章 *ゴーストマリッジ*
『フロさん、リドルさんを困らせちゃダメ』
フロイド『え~..だって金魚ちゃん実際にちっちゃいじゃん』
リドル『....』
『私はそんなリドルさんが好きなの』
リドル『!!』
フロイド『はあ?ちっせーのがいいの?じゃあ、オレのことは好きじゃないわけ?』
『何言ってるの。フロさんの事だって大好きに決まってるでしょ』
フロイド『~♪ならいいや』
『うきゅ..』
一瞬不機嫌そうに顔をしかめたフロイドだったが、の一言により一気に機嫌を戻し、の体を抱きしめた
ユウ『やれやれ。リドル先輩はキレるわ、ツノ太郎は欠席だし、代替えのセベクに煽られてレオナ先輩たちはムキになるし...前途多難だなぁ』
エース『まあまあ、オレらはオルトの用意してくれた監視カメラからの中継を見て楽しもうぜ』
ユウ『楽しめるもんなの?』
『....』
デュース『、どうかしたのか?』
ユウ『、どこ行くの?』
ユウたちの声を無視して、は花婿候補の一団へと歩み寄る
『....』
トレイ『ん?どうした?』
ジェイド『気分でも優れませんか?』
ヴィル『なに?何かあったわけ?』
トレイ『いや、が何か言いたげなんだが..』
困惑するトレイとジェイドの元にぞろぞろと花婿候補が集まり、全員心配そうにを見つめる
ヴィル『、何か言いたいことがあるの?』
ヴィルは優しく声をかけ、目線を合わせるように片膝をついた
『....みんな、あのお姫様にプロポーズしにいくんだよね』
ヴィル『ええ。とはいえ、ただの作戦だけれど。なぁに?ご不満があるのかしら?』
『....』
その問いに無言で首を横に振ると、全員の顔を見渡しながら悲しげに顔を歪ませた
『私..みんなのこと好き、だから』
トレイ『??』
ジェイド『ええ。存じ上げていますよ』
レオナ『今更どうした?』
『ううん、知ってくれてるならいいの。じゃあ、頑張ってね』
そう言って、は背を向けてユウ達のところへと走り戻っていった