第4章 *グロリアスマスカレード*
マレウス『フランムよ、お前も僕もここまででかなり体力も魔力も消耗した。これ以上の時間はもうかけられない。だから、この一撃で終わりにしてやろう』
マレウスの杖に魔力が集中し緑色の雷がバチバチと音を立てて溢れ出す
ロロ『ふふ、はははっ!ああ、そうだな。そろそろ終わりにしてやる!!もはや私の勝利は揺るがない。
何故ならお前は、私に1つとして攻撃できなくなるからな!』
マレウス『なんだと..どういう意味だ?』
ロロ『こういう事だ!!』
『!!..っ!!(しまった..!)』
突然振り向いたロロと目が合い咄嗟に退けようとするも、それよりも早く、炎に包まれた腕が伸びてきて手首を掴まれる
そのまま引き込まれると、締められるように片腕に抱かれ、もう片方の手を首元に添えられた
『ぅ..っ..』
『『『!/さん!/氏!』』』
ロロ『お前が意識を取り戻してコソコソしていた事に気づかないとでも思ったか?
んっふふ、さあどうする?私に攻撃するという事は、こいつを攻撃する事と同義だ』
アズール『まさかさんの意識が戻っていたなんて思いもしませんでした。それにしても、人質に取られてしまうとは..これまた厄介ですね』
イデア『ていうか人質って、卑怯な真似してくれるじゃん。よりにもよって氏..』
マレウス『フランム、貴様..』
目の前で愛しい存在を人質にされ、三人に怒りと焦燥が湧き上がる。今すぐにでも一撃を浴びせてやりたいと思うも、今撃てば確実にを傷つけることになる。もし、上手く狙いを定めたとしても、ロロが意図的にを盾にしてくることは明白だった
ロロ『やはりこの女はお前たちにとって精神的支柱だったようだな。予想通り、お前たちは冷静さを欠いて焦りが生まれる、私の炎の絶好の糧だ!』
マレウス『くっ..!』
床を這いながら迫る炎を避けながら、マレウスは必死に思考を巡らせる。何とかして一瞬でも二人を引き離して、その隙に自分がとどめをさせることができればと
ロロ『ははは!このまま何もできずに私の炎と花によって粛清してやる!』